2025年。
今年もよろしくお願いいたします。(もう1月も半分以上経ってますが。。。。(汗)。
今年のカードには,やはり2024年夏に仕入れた、カイ・フランクのこのボトルセット。
過去に何回か現地でたまに見かけるも、中のグラスがなかったり、革の紐が切れていたりと、良い状態のものはもう見つけるのも難しいです。
おそらく10数年ぶりの入荷でした。
グラスのデザインから、木箱のクオリティー。
革ベルトの仕様まで、どこをとっても文句のつけどころがないデザインです!
北欧デザインというと、可愛らしい模様のカップアンドソーサーやムーミン、リサ・ラーソンなど思いうかべる方も多いと思いますが、わたしのセレクトでかなりの部分影響受けているのが、何と言っても、雑誌SD 1998年発行の白と透明の詩ですかね。
白の陶磁器と透明のガラスのプロダクトデザインだけを集めた冊子です。
装飾という部分を省き、素地とデザインで勝負という日用品がそれによって、使い手に多少の緊張感をもたらす。ものと使い手の主従関係のバランスがもの方向に少し揺れて、使い手も、ものに対してのレスペクトというか、高価であるということだけではない、より大事に扱いたいと思わせるものだと思います。
主に永井敬二さんのコレクションを中心に編集された冊子で、近年も銀座無印良品でもそれに沿った展示が行われていたようです。
じつは2008年にすでにビージェネでも白・透明に関する展示をしていたのです。参考までに過去の展示
そんなこんなで私自身多大な影響を受けていた永井敬二さんが、実は2024年にお亡くなりになっていたのですね。。。
ご来店いただいたお客様から聞いて愕然としました。。。
永井さんは毎年集めた椅子たちとの記念写真を年賀状としていつも送られていました。
(写真は私の永井さん年賀状コレクションです(笑))
私の手元には2003年のものが一番古かったのと、その時に買っていただいたオーレ・バンシャーの椅子が永井さんと一緒に写っています。(あの時は安かったなあ)
(2023年のクリスマスカードが最後になってしまいました。。。。)
ビージェネレイテッドは2002年スタートですから、ほぼほぼ開店当初から見つけていただき、ホント、1−2年に一回くらいのペースですが、ご来店いただき、いろいろお話ししながら、最後に、、、
「多分持ってると思うんだけどな!」
と言いながら一つ二つご購入いただいていました。
また、
「このデザインの当時のカタログも持ってるから、また福岡までいつか見にきてくださいね。」
と、優しいお言葉も頂き、その懐の深さとご配慮にいつも感謝しておりました。
結局、永井さんを訪問するということも実現できず。。。まだまだ、いろいろ教えていただきたかったです。
上記のように東京での展示など、いろいろとお忙しくされていたかと思うのですが、たまに少し元気なく「老兵去るのみ」と言われていて、ご自身の情熱があまり伝わっていないと感じられていたのでしょうか。
永井さんの知識には到底及びませんが、私も少しづつでもビージェネレイテッドにて教わったことをお客様にお伝えできるように頑張って参ります。
新たなる年の誓いと共に、永井さんのご冥福をお祈りします。