本年もあっという間の年末。
今年はコロナ禍後の初の買い付けも。
2年半のストレスをおもいっきり、、、とまではいきませんが、やっと新たに一歩踏み出せた一年でした。
また、皆様のおかげで今年も色々なご縁からたくさんの家具達を納めることができました。
宇多野福王子店終業の様子。
今年ご紹介できなかった素晴らしい家具達がたくさん仕上がっています!
来年もこれら素晴らしい家具達と皆様をお待ちしております!
皆様も良い年末年始を!
少し前ですが、また良い椅子たちが旅立っていきました!
ヨハネス・アンダーセン?としています。
最近はネットなどを駆使しお客さまの方がいろいろ情報を仕入れられていて、私も仕事ですし頑張っているのですが、どうもそういうネット検索力が鈍いので追いついていない状況です。
この椅子は本当に昔からビージェネレイテッドで扱っているのですが、いまだに詳細がわからない。
ニルス・モラーの82番のようなハイバックスタイルですが、より洗礼されているような!
もちろん85とはそのシャープさが雲泥の差です。
また不思議なことに、ある一人のディーラーからしか買ったことがない!
なによりモラーの82番はデザイン年月日からか、ローズでもここまでの木目のものは見たことがないので、よりこちらが希少で面白い感じがします!
張りは栃木レザーのジーンズ・ブラウン!
そして。。。
カウンターにがっつり8台!
テーブル席には、カイ・クリスチャンセンNO.42を4台と
アルネ・ヴォッダーのローズテーブル!
雪国らしい重厚な木造建築にマッチした、すごい迫力のセットです!
なんと今回、青森県弘前市まで旅立っていきました。
セットで選んでいただいた店舗様では最北端です!
この度、菊乃井さんでの修行を終え、オーナー成田さんの故郷で日本料理店「陽」というお店を開店されました。
京都で修行され、名だたる強者が集う京都でお店を開く方。いや、東京で勝負!という方、色々いらっしゃいますが、成田さんは故郷の良さを広げるべく地元青森・弘前でとのこと!
菊乃井・村田様からのご紹介でビージェネに来られましたが、まずはその人柄にやられました!
まあわたしはあまり料理には詳しくないのですが、成田さんをググってみたらそれはそれは輝かしい経歴をお持ちの方でした。
それでいて謙虚で物腰の柔らかさを感じさせる人柄に、何を偉そうに北欧ビンテージを語ってたんだと、自分自身反省。。。(汗)。
不思議とこの感じ、どこかで似たような。。。と思ったら、そうそう!
京都のフレンチ『middle』の藤尾さん!
以前お二人は同じプロジェクトをされたご縁があったようで!
ほんと、若く才能溢れ輝く目を持つ若者達を見ると、まあ、間違いないですね!
日本はまだまだ大丈夫だと、おじさんはまたまた癒やされたのでした。
成田さん、ニュースになってたのでこちら。
お店詳細です。
『陽』
青森県弘前市北川端町36番地3
電話(0172)40-0496
日・月曜日定休日 (不定休あり)
ご予約は予約ポータルサイト テーブルチェックにて
わたしも青森に行った際は行きたいです!皆様も是非!
上賀茂の端正な住宅街に突如現れる怪しげな、、、、
いや、めっちゃかっこいいショップがオープンしました!
「Plastic Soul Records」
長くビージェネに来ていただいているお客様がひらかれたレコードショップです!
先日ビージェネ営業後に配達を兼ねてお伺いしたのですが、夜のこの雰囲気はやばいです。。。
一見して、わかる人にはわかる!このお店の醸し出す雰囲気から、そのこだわりが!
外から見えるヴェルナー・パントンのフラワーポット!
店内に入ると大量のレコードが!
そしてSEMI!60cmバージョン!
巨大なポスターと奥にはカウンターがあり、コーヒーも提供しているそうです。
コーヒーを飲みながら、レコード選び。
レコード好きな人にはたまらないでしょうね!
はい、そうです!スツールはピート・ハイン!
このスツールでコーヒー飲めるところは、世界中探してもなかなか無いんじゃないでしょうか!
営業時間は12−19時くらいで、今後定休日は火曜日の予定です。
まだ開いたばかりなので、ほぼほぼ毎日やっているそうです!
ホームページはこちら!
詳しくはお店にお問い合わせくださいね!
ここ最近(と言っても、あまりコラムも書いてないのでそんな最近でもないですが、、、)少し変わった張り替え例があったのでその報告。
仕上がりがあまりにも良かったもので!
まずは、みんな大好き、ボーエ・モーエンセンのスパニッシュチェアー。
かなり硬派な感じで、素晴らしい経年変化したスパニッシュ。
(余談ですが、こう言う『経年変化』を『経年劣化』と表現する人がいて、言葉の選び方で、その人のモノに対する「愛」が測れるな〜と。
ナイス・パティナ!って言って、デンマークではみんな喜ぶんです)
残念ながら裏側のベルトが切れてしまって、長いこと座っていなかったとのこと。
それだったら、ビージェネに譲って、次のオーナーを探してもらおうと言うことになりました。
現行でもこの椅子はありますから、革の部分だけフレデリシア社にオーダー可能ですが、やはり特別な革なのか、結構なお値段します。
このご時世で、この椅子の価格自体も20年前とは大幅に違います。
だったら張り替えも一つの手段になってくるでしょうね。
ただ、こう言った厚い革は通常のミシンでは縫えなくて、特別なミシンが必要です。
ときには手縫も!
なのでいつもお願いしている椅子張り職人さんではこのタイプは手に負えないのですが、本当にありがたくも、ビージェネにはバビル二世を守るポセイドンたちの様な素晴らしい革職人さんがいるんです。(決して僕ではない)
そして出来上がったのがこちら。
素晴らしい!!!!!革は日本のヌメ革を使用しています。
いやーまんま、オリジナルですよ!
裏のベルトも、オリジナルのバックルを生かしながらの再生。
かすかに残ったメーカーステッカーをオリジナルから剥がして、張り替えた革に貼り付ける微妙な仕事は、ビージェネの仕事(汗)。
これまた次の(素晴らしい!)オーナーさんも決まり早速嫁入り。
良い人から良い人へ、良い職人さんの仕事で素晴らしく再生されたものが引き継がれて良かったです。
しばらくして、あるお客さんからまた難しい相談がありました。
上記の椅子、みんな大好きエリック・ワルツのサファリチェアー。
こう言ったノックダウンの椅子、外に持ち出して気軽に使ってしまいそうな椅子を、無垢ローズで作ってしまうと言うなんとも変態的なデザインの椅子ですが、お客さま曰く、しばらく使っていたんですが、どうもこのヘナッとした革の部分がどうにかならんもんですかね?
と言うご相談で。
はい、わかります。
たしかにローズの重厚さに対し、何か革の部分に物足りなさを感じる。。。。
そしてなにより、何かこのヘナッとした、伸び切った様な革の感じ、この薄さから出てしまうのはしょうがないですね。
薄い革を使うので、ミシンで縫えるし、通常の椅子張り職人さんであればこのベースでの張り替えは全然問題ないでしょう。
お客さん曰く、モーエンセンのスパニッシュの様なイメージにしたい!
いやいやそんなご冗談を。まあ、普通は断りますが(笑)、いや待てよ。あの革職人ポセイドン(仮名)さんに相談してみよう!と。
使う革が違いますから、縫い仕様も変えねばなりません。
職人さんのアドバイスを聞きながら細部まで変更し、出来上がったのが、こちら!!
どうですか!
これにはびっくりした。まさに想像以上!
オリジナルを越えました!エリック・ワルツ越えです!
職人さんすごすぎる!
後日談もあって、こんなむずかしい依頼をちょこちょこするもんで、職人さんも「デンマークの椅子」というアンテナがたったのか、先日の上野の「デンマークの椅子展」も行かれた様です。
その話を聞いたときに、「僕の同級生が出てた」って言うので、「どなたですか?」と聞いたら、「織田だよ」と言うので、いや「織田って、織田先生のことですか?」
職人さんは織田先生と同級生だったそうです!
すごいご縁!!!
織田先生の同級生にお仕事お願いしていたとは!!!
この世の中捨てたもんじゃないです。