カテゴリー別アーカイブ: 買い付け報告 2009

買い付け報告(デンマーク編)

 

   コペンハーゲンには夕方便にて。
いつものディーラーに甘え、部屋にとめてもらう約束をしています。ただ今回も締め出されるところでした(笑)。ベルを何回鳴らしても出てこずです。オートロックのアパートの外ドアが運よく少し開いていて中に滑り込むことができましたが、飲みすぎで、鳴らしたベルにも気付かずにいたようです。あやうく氷点下の中での野宿になるところでしたよ!
空気が澄んでいるせいでしょうか?
月明かりがまぶしいくらいでした。
 不況とあまり言いたくありませんが、現地もご多聞に漏れず同様のようです。物が動かない!というのは現地の家具ディーラーが値段が高くなった言い訳のように繰り返すフレーズですが、今回はショッキングでした。コペンハーゲンの超有名店「ダンスク・ムバール・クンスト」閉店のニュース。一台も売れなかった月もあるとか!いままでの好景気の名であれば自国の文化を見直した大金持ちが数百万を払い買っていたかもしれませんが、もうそんなお金持ちが皆さん買ってしまったのでしょう(笑)。ただ、パリにも店を持っているオーナーにしてみれば、ただ、デンマークを見捨てればいいだけ。素晴らしいお店がパリにあるらしく、そちらはクールな空間に数台の椅子しか置いていないのに結構売れているらしい(噂)。家族と在庫とともにスイスに移住です。素晴らしい手作り家具とビジネスの匂いはあまり調和しない気がするのですが。。。。。   

現地でもそんな状況の続く中、頑張って買い付けしてきました。
そんな家具たちが今日(笑)2月8日に倉庫入荷です。
カタログをいつものように店に置いております。
手入れをしながら店頭に並べていくので、ホームページ紹介は少し先ですが、色々入荷しますのでお探しのものありましたら、お気軽にお問い合わせください。
(店へのお電話でのお問い合わせは申し訳ございませんがお断りしております)

 
   コラムではまだデンマーク滞在中ですが、
無事今日コンテナ納入完了しました。
今回も流石のパッキング。
20Fコンテナ内にビッチリ家具が入っています。
 朝にはこの冬一番の雪模様。
吹雪いていました!(笑)
雨男疑惑のかかっているスタッフ田口君の流石の効果(涙)。
  
    ただ、作業を始めるとその雪も止んで終わるころには晴天に。
雨男疑惑が晴れるにはびみょーな状況ですが、
無事作業完了に一安心です。
 今回のコンテナの床のところどころになぜかコーヒー豆が。。。。
このコンテナは南米あたりからコーヒーを積んでデンマークに。
その後ビンテージ家具を積んで日本に来たかと思うと、コンテナ君にも愛着がわいてきますね。
内側をきれいに掃除してドアを閉めて作業終了です。
コンテナくんは神戸港に帰って次の船旅に備えます。
 

買い付け報告(スウェーデン編)

   ストックホルム最終日でやっと晴れ間が!朝一番に荷物お送り出し、ストックホルム散策。。。といっても結局はモダニティーとジャクソンズを窓越しに眺めるだけ。モダニティーには毎回一度はかれの室礼や彼の見る眼に関する話を聞きに行きたいところですが、日曜クローズで今回は淡い期待に終わりました。
 朝晴れていましたが、昼ご飯を食べて外に出るとそこは霧の世界。クリスマスの装飾と相まって、なんとも神秘的なストックホルムでした。下は今回の収穫品たち。すでに麩屋町店に展示中です。電話でのお問い合わせはご遠慮くださいね。 

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買い付け報告(スウェーデン編)

 

ストックホルムには金曜日に入り、日曜日にはコペンハーゲンに移動するという超タイト(むちゃくちゃ)スケジュール。今回もいつも行くディーラーを回り、その上に土曜日に開かれるという郊外のマーケットに行くとすれば商品を集めるのは問題ないという勝手な思い込み。もちろんパッキング込みの日にちです。(笑)ヘルシンキでもそうだったのですが、この時期毎日曇りもしくは小雨。。。。

 雨だからと言って、買い付けに影響するものではありませんが、いつも電車と歩きでのモノ集めですから、スケジュールに少し余裕がなく焦ります。また今回などは、ホテルの受付の子と北欧の古いもの売っている店をやっているんだ。なんて話をすると、「実は私も好きで良くおばあちゃんと探しに行くのよ。」なんて、郊外にある大きなセカンドハンドショップを教えてくれたりするともう大変!ただ、教えてくれるのはいいのですが、見た目とてもアバウトな地図と説明で心もとないのが心配です。現地に行けばなんとかなるだろうと思って行ったのが間違え。早速、少し迷った挙句まったくありそうもない雰囲気を感じたので、ここは時間を大切に。奥の手を出します。   
    「おばちゃんに聞く」作戦。まず、気のよさそうな50-70代くらいのおばちゃんに声をかけ、少しの情報を与えます。(今回の場合はこのあたりにある大きなセカンドハンドショップ)おばちゃんは少し考えると、「よー!」と。
「ここからさらに電車に乗ってすぐよ。」という的確なアドバイスのもと、無事、その後はスムーズに到着。
皆さんも迷ったら試してみては?きっと良い出会いと、思いもよらない情報がてにはいるかも!
というのも、私がその恩恵にとてもあやかっている一人ですから!勝手な推測ですが、上記の条件を満たしたおばちゃんの8割はアンティーク好きなんですよ(笑)。
 土曜には郊外のマーケットに行ってきました。金曜日に色々回ったディーラーはみな、「そのマーケットはガラクタばっかりやで。」というので期待はしてなかったのですが、なんと!ヘルシンキでもそうは見ることのない、カイフランクのカルティオグラス。未使用品・オリジナルボックス入りを見つけてしまいました! 
     念のため内容もチェックしましたが、美しいルビーも入っているではないですか!(残念ながらグリーンに小さなかけが。。。)期待薄だったので30分ほど遅れて会場入りしたのが悔やまれます!まあ、グラスセットだけでも大満足でしたが、結局、最終的には両手いっぱいの収穫でしたよ!

買い付け報告(フィンランド編)タピオウィルカラ木製彫刻展への道

年末から新店の準備で大忙し。
コラムも未だフィンランド買い付け途中でした。急いでコラムでも日本に帰りたいと思います(笑)。

 

   以前のようにものがまだまだあった時期には10ケース弱の箱を日本に送っていたので、タクシーで郵便局まで出向くことも多かったですが、今ではものが少なく、単価も上がっているため、なかなか決まった資金でそこまで集められません。 3-4ケースくらいだったらトラムで十分。もちろん3-40キロくらいありますから持ち上げるには無理があります。旧式のトラムを見送り、新型のトラムを待ちます。日ごろ普通に使っていますが、いざ、新型を待つとなるとなかなか来ないもの。ただ、バリアフリーの乗り口は本当に助かります!
  無事荷物を送り出した後は早速待望の美術館へ!ヘルシンキから車で15分くらい、EMMA美術館。もともと工場だった建物をリノベーションして出来上がった美術館。クールなインダストリアルデザイン系の建物ですが、とても古い建物とは思えないものでした。 
    とにかく目新しい箱モノを、しかも人の金を使って一から作ってしまうどこかの国の考え方とは根本から違いますね(笑)。中で働く職員の人が風邪をひいたらしく、ミュージアムショップと入口のチケット売り場を一人の人で賄っていて、誰も並んでないのにチケットを買うまでに10分ほど待たされました(笑)が、それも入口の階段を上がった瞬間吹っ飛びました。
 展示場に入るといきなりあの10メーターほどのスペシャルピース「ultima thule」が!(コップじゃないよ)
あるお客さんの表現を借りれば、「このオブジェの前で一カ月は白ご飯が食べれる」代物ですよ!その素晴らしい構造物を「まさに」間近に見れますし、ちらっと裏側を見ることも可能です。
 
    採算度外視のただ美しいものを作りたいという欲求だけのために作られた木製彫刻シリーズが当時はたしてどれだけ・どんな種類作られたのかははっきりとはしませんが、今回のこの場に展示されていた数と種類を見れば、それが容易にほぼすべてに近いと分かるはず。多くはウィルカラ・ブルック財団か企業の所有のもので、貴重で壊れやすいこれらを国外に出すことはほぼ難しいのではと思います。
 それこそお宝尽くめ! 
     これなどは序の口です。
  展示も見る人のマナー任せ。ある意味危険な展示。そのオブジェたちの隅から隅まで見れる事も魅力ですし、今回の目的だと思いますが、当時のビデオや家族の写真など、かなりタピオウィルカラのパーソナルな面にもクローズアップされているこの展示は、この期間中行く機会のある北欧好きな方は、ぜひ!お勧めです。(写真はタピオ・ウィルカラとその奥さまルート・ブルックさんです。良い写真です。) 

またこの美術館の常設展示も素晴らしく、私などの美術を知らない輩でも飽きさせることなく楽しめますし家族で来ても一日楽しめそうな美術館です。子供が見たら「芸術って楽しんだな」と思わせる良い美術館だと思いました。建物の件で前述したように色々な意味で関係者は学ぶべきだと思いました。(見る人たちも学ばなくてはいけませんね)

買い付け報告・フィンランド編4

二日目の買い付けで無事資金を使い果たし(涙)、三日目にパッキング&発送と余裕の予定を組んでおりましたが、買い付け中に「エスポーでタピオウィルカラの木製彫刻展がある。」との情報を聞きつけ、 二日目夜中まで必死でパッキングをおわらし、朝一番にて発送し、昼前には美術館に到着したい という自分で自分の首を絞めるような予定に変更してしまいました。 ただ、これもタピオの木製彫刻を拝むため!20-30cmのサイズでも数十万の単位が付くシリーズ。 本でしか見たことのない宙を舞っているような彫刻に出会うためには仕方がないです。。。 下記買い付けた商品たちです。申し訳ございませんが、商品についてのお電話でのお問い合わせはご遠慮ください。 22fin-5.JPG