カテゴリー別アーカイブ: デンマーク・陶器

第48次買付報告:デンマーク編3

この日は朝から今回の買い付け品たちの船積みスケジュールの確認と、預けてある商品を確認してきました。

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HENNING KORCH の小引き出し!

 

 

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モーエンス・コッホ。

定型x2+2/3タイプ?x2。

 

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継ぎ目が美しい!!

 

 

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こちらはモーエンセン。

 

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細長いユニットも!

 

 

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珍しいフロアーランプ!

 

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3灯点灯しますので、結構明るさ取れるかも!

 

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ディーラーの倉庫も見学。前回訪れた四ヶ月前と変わりなし。

それだけ、品集めが難しいということです。

 

 

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街中に帰ります!

 

 

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まだ少し時間があったのでこの日も少し街へハンティング!

 

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怪しい雲が迫ってきていますが、頑張ります!

 

 

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今日はもうこんなのばっかりで、おそらく「夏休み中!良い夏を😃」って感じでしょうか。

Hele Juliとは7月ずっとお休み!

なんとも羨ましい限りです。

日本なんていまだにみんなでこぞって盆休み。

せっかくの休みでもどこ行っても、みんな休みだもんだから、田舎の街も大混雑。。。

早くこんなシステム変えればいいのにね。

 

諦めきれずに、Googleマップを頼りに他を探す。。。

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こんな道とおって先に何かあるんかいな?

 

 

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えー!

Googleマップに頼ってきたら、なぜか、前の駅で降りて歩いて次の駅へ!

まじか!

途中からなんかこの辺り見覚えあると思ったら、よく知る道じゃないですか!

で、よくよく見ると、その知る駅の近くに知らなかったアンティークショップ?ができている?写真で見ると結構良い感じだ!いやいや、前回もこの辺り来たけど、何か新しい店でもできたんかな?なんて少し期待をして行ってみたら。。。。

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これはしょぼい!(すみません!コメントがいつも以上に辛辣に、、、なにせ、前の駅から「歩いて」来たんで。。。)

駅の小さなスペース借りのお店でした。。。がっくり。。。

 

このままでは帰れない!!!!

さらに次を目指す。次は以前行ったことのある地域!ここだったら、とりあえず何かあるだろう!

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さらに電車を乗り継いで、駅から歩きます!

 

よかった、、、なんとか、数品見つけることが出来ました!

そして。。。

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やはり来たか、、、いきなりの夕立。。。。

急いでこの地域最後の店に飛び込む!

 

 

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中でも一番期待できないところだったのですが、クイストゴーゲット!

 

 

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外に出た時には、雨もすっかり止んでました!

 

 

 

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部屋に戻る。

 

 

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グレーテ・マイヤーのデザイン。 ホルムガード。

シンプルでカッコ良い!

 

 

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ゲルトルド・ヴィスゴーのGEMINA

なぜか一つだけGEMMA!

 

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イェンス・グイストゴーのフレームストーンシリーズ。

久々!

 

こんなに回ってこれだけは寂しいですが、ないよりはマシ。

明日も頑張ります!!

 

 

 

 

 

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引き続きイタリアを食す。

トルッテローニ。ほうれん草が入っているらしい。このトルッテローニをもっと活かせる料理がしたい。

 

 

第48次買付報告:フィンランド編7

いろんな視点で探すと、これまた良いもの探せます。

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なぜか、ビング・オー・グロンダールの湯呑み?キャニスター蓋なし?
ヘニング・コッペル。

なんで?しかもこれだけ。。。。

 

 

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ホルムガード。

デンマークで見かけるオット・ブラウアーとペア・ルトゥキンのカーナビーヴェイスですが、この黄色はデンマークでもなかなか見られない色!!

 

 

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そしてイタリアのアンティークでしょうか?

蓋の部分はシルバー?

ヨウコ・レコラから譲ってもらいました!さすが師匠、こんな美しいものを見逃すわけない。抜け目ないです。

 

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アンティークのリム付き器。

ティモ・サルパネヴァの作品にも通じるデザインですね。

 

 

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アンティークのグラスたち。

 

 

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かっこいいんだけど、この窄まったそこの部分にまでしっかりと飲み物が入るデザイン。

洗い難いこと必須!!!

 

 

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そしてなんの変哲もないグラスたち、

おそらく1950年代くらいの、カイ・フランクのプレスグラスと同じような年代の無銘のものでしょうが、こんな飾りのないシンプルなものでも、しっかりと作ってある。

こんなグラスが飲み屋のビールグラスだったら嬉しいですよね。

いやいや、こういう発想だからダメなんだ。カフェで出たらいいですね。

 

 

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こちらも極渋のグラス。いやグラス?

 

 

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アンティークの飾り。ヨウコとおそろで買ったやつ。

 

 

 

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真鍮の壁掛けキャンドルホルダー。

こりゃ使ったところ想像するだに美しい!!

 

 

230704-010オイヴァ・トイッカの巨デカサイズのファウナ。

 

 

 

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ユキ・ヌンミ。

フィンランドでもローズを探す!

 

 

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ベルテル・ガードバーグのライオン。

人気のかわいいオイル・サーディンフォークも入荷!

今まで仕入れたもの全部売れてるけど、みんな使ってるんかな?(笑)

 

 

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そして、大量のガードバーグ・カトラリーたち。

とりあえずセットも何も考えず全部買ってきたので、また帰国次第振り分けます(汗)。

 

 

 

 

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ティモ・サルパネヴァ。

 

 

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久しぶりに美しいフィンランディアも。

木型を使った吹きガラスの作品。

ガラス面と接する木型の内側部分を焦がして、このような表面間に。

個人的にはティモ・サルパネヴァのデザインの中でも一番好きなシリーズかもしれないです。

夏に向けて良いですね。(夏までに届けばいいけど)

 

 

Profile in Delicate Porcelain 展

あっという間に10月も終わり。驚くべき、年末も近い!

それにしても良い季節になってきました。

久々の寺町店自己企画展です。

今回は「Profile in Delicate Porcelain」と題して、数ある北欧陶芸作品の中でも繊細で美しい作品たちを特集してみました。

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いつものポールキャドビアスのローズウォールユニットを多少棚の位置の配置換えをして展示しています。

 

 

 

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最初の写真では少しわかりにくいかもしれませんが、何点かこのフィンランド・アラビア社の
Friedl Holzer Kjellberg(フリードル・ホルツァー・チェルベリー)、ライスポーセリンシリーズを飾っております。

当時の職人さんたちが一つ一つのお米型をカッターで切り抜きこの美しい装飾を施していきます。

そして全体に釉薬を施し焼き上げ、装飾部分の穴を塞ぐというとても手の込んだ工程を踏んでいる作品です。

写真の様に光が透けた部分とのコントラストが美しいシリーズです。

 

 

 

 

 

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こちらは同じくフィンランド・アラビア社のアーティスト、アウネ・シーメスのデザインのC&S。これまた極薄のなんとも美しいセットです。

 

 

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そして光を翳すと透けるほどの薄さとその美しさ。

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文様が浮かび上がってくる。

 

 

 

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こちらもまさに地中から伸びてきた不思議な花?いや、きのこの様。

 

 

 

 

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内側の装飾。

 

 

 

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そしてこちらは、実はスティグ・リンドベリ。

まさに卵の殻の様に薄い一品です!!!しかも表面にはうっすらと縦縞が入っている!

すごい繊細な技術!

 

 

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通常のリンドベリサイン(1964年)と、「SW」が。

おそらく、SVAN WEJSFELTが作ったんでしょう。

『ここまでがんばったし、俺の名前も入れてくれ!」っていう彼の叫びが聞こえてきそうです。

 

 

そして

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ボディル・マンツ。

こちらも極薄の繊細な焼き物にグラフィック。

まだそんなにたくさんの作品がビンテージマーケットに出ているわけではないですが、
とても興味深いアーティストさんです。

制作風景はこちら。とても良いビデオです。

ちなみに娘さんが、セシリア・マンツさんですね。

 

 

 

 

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最後にそれぞれのアーティストサイン。

当時の陶芸家さんたちはそれぞれに皆個性的なサインを編み出してますね。
私も集め始めた当時は色々な本からサインを覚えて、現地買い付けにむかったものです。

当時はまだフリマにもアーティストのものがたまにあって、お目当てのサインを見つけた時には「君はこんなところにいたのか!実際はこんなお姿なのか!」と長年の探し人を探し当てたような感動がありました。

それにしてもマンツさんのサイン、ファンキーです!

 

選挙もありますね。

是非皆様、投票を済ませた上でいらしてくださいね!

 

 

Newに小物たちをアップしました!

久々の小物アップ!

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サーラ・ホペア。

 

 

 

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エリック・ホグラン。

 

 

 

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可愛すぎる謎のキャニスター!by BODA  スウェーデン。

 

 

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ヴィッケ・リンドストランド。PIPPI

 

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ボトル。

内側に封じ込められた気泡が美しいシリーズです。

 

 

 

 

 

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フーガ・ボウル。 by スヴェン・パルムクビスト

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こちらはブルーフーガ。

ガラスの厚みからくるその質感と、リムの部分のシャープさが相まって美しい日用品です。

 

 

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こちらはケラー。

焼き締めとデンマークの美しい海や空の色を思わせる様な鮮やかなブルーの釉薬。

 

 

 

 

劇的に感染者数が減ってきましたね。なんとも不思議な国、日本。

ほんと新店舗に移ってからずっと苦しい状況が続き、やっと10月からうちもお客さんがきてくださる様になりました。

海外の国もいよいよ受け入れ態勢が整ってきた国も出始めてきました!

私は来週ワクチン2回目!(やっとか!)

もし日本帰国後の隔離免除が出たら、早速買い付けの準備ですね!

まあその前に売らないとね。

 

皆様お待ちしております!

 

GERTRUD VASEGAARD GEMINA ROYAL COPENHAGEN

ロイヤルコペンハーゲンのGEMINAシリーズが大量に入荷しております!

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一般的なお皿から大きなスープポットまで!

色々ありますので、順次ホームページの方にもあげていきますね。

 

 

 

少し皆様にお気を付けていただきたいのは、、、

 

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一部アイテムの裏側、メーカーマークの上からスラッシュがつけられています。
当時検品後にA品以外としてはねられた品たちです。

上記のようにほんの小さな黒点でも跳ねられていたり、、、

中には2本スラッシュ、私の持っている他のアイテムではなんと3本スラッシュ!

当時の品質管理と物により入れ方はそれぞれですが、今回のビージェネではスラッシュ付きはすべて一様に2nd品としました。

ただ、上記のように小さな黒点でも2nd….中にはどこに不良点があるのかわからないようなものもあります。

当時のロイヤルコペンハーゲンのものづくりが、いかにレベル高かったか!と言うことを示している一例であるかもしれませんね。

 

個人的には上記黒いポチなどは、日本の古い伊万里など染付物にも見られる感じのもので、逆に味わい深くて良いなー、、、とか(笑)、値段的にもスラッシュ入りは少しお安くしていますから、よろしいんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

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さて、ゲルトルド・ヴィスゴーさんはこんな感じのお方。

そういえば彼女について昔調べたなーなんて思ってこのコラムを遡りましたら、

2013年5月25日のコラムや、 続けて書いたこちら。など。

またお時間ありましたら見てみてください。

 

 

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デンマーク陶磁器フリークたち御用達の最近の資料はこちら。

ロイヤルコペンハーゲン・ストーンウェアに関しての資料ではピカイチの情報量。

私自身もまだ見ぬ作家ものも多数収録されていて、個人的にも物欲の尽きるところない感じです(汗)。

ミッドセンチュリー北欧陶芸作品群は、もちろん個人工房も多いですが、デンマークでしたらロイヤルコペンハーゲン・B&G、スウェーデンならグスタヴスベリやロールストランド。フィンランドだったらアラビアと会社組織でアーティストたちが作品を作っていたので、陶土や釉薬の共有、さらには情報や技術の共有なども多様にあったのだと思います。

それゆえに、自由で制限のない作品たちがわたしたち含め、もっと若い世代にも受け入れられているのではないでしょうか。

それこそ、このゲルトルド・ヴィスゴー女史はデンマーク屈指の陶芸家たちクリスチャン・ポールセン、アルネ・バン、アクセル・サルトやボーデ・ウィルムセンなどの元で学び、姉妹のリズベス・マンチ・ピーターセンや娘のミレ・ヴィスゴーとの共同作業。。。。

激動のミッドセンチュリーを日本では考えられないほど自由に、枠組みに囚われることなく活動していた事が、このような素晴らしいデザインや作品たちを次々と生み出し、また次世代へ伝える事ができたのでしょう。

素晴らしい作品たちを、是非、間近に見ていただければと思っております。