ローズウッドに映えますねー。。。
店内を見回したら、結構な数のティーポットがありました。。。。
これは、イェンス・クイストゴーのデザイン。
コーンユン製のレリーフシリーズ!
当時は彼のこの陶器シリーズの中でも一番多く生産されたのか、現地で見る回数も多かったものですが、最近ではとんと見なくなってしまいました。
こちらもいいですね!
なにか竹っぽいレリーフだと思うのは私だけでしょうか?
おそらくこれが上記シリーズのスタート、元となったものではないでしょうか?
クイストゴーが以前働いたエスラウ社での出会いだったのでしょうか?
ペア・リネマン・シュミットとの交流から、彼が独立し、PALSHUSを立ち上げた初期、本当に2年くらいの間だけ生産された、クイストゴーとパルシュスのダブルネーム・ティーポット!エクストリームリー・レアーアイテム!
素焼きのポットの素朴さと、デザインのシャープさ。
真鍮の取手にラタン巻!オリエンタルな雰囲気もクイストゴー魅力の一つです。
私の個人的な蒐集アイテムで非売品でしたが、最近、もう一個仕入れたので、一つは売っております。。。。
(フィンランドの某ディーラーのようになっています。。。ダブったら売る、、、みたいな)
丸みを帯びたかわいらしいぽってりとした質感と、そのマットな表面感が美しいです。
女性らしい何ともエレガントなデザインです!バンブーハンドル!
こちらはスティグ・リンドベリ!
ティーポットには少し小さいサイズ(無理やり感アリアリ)。
何とも言えないシェイプと深いブルーの釉薬。
真鍮とチーク。。。。。あー、あと5個くらい欲しいです。。。
デザインはティモ・サルパネヴァ。有名なスオミシリーズ。
こちらは、タピオ・ウィルカラのデザイン。
装飾をおくさま、ルート・ブルックが担当。
もう、サイコー!
このシリーズはわたし、個人的蒐集品としているので一つはキープ!
もう一個あるので今売っています。。。
最後はこちら、フィンランドで買い付けた1950年代くらいの物でしょうか?
注ぎ口含め、口の部分はすべて締めることができる。
お茶を入れて持ち運びができる、「野点」向き?
本当にいろいろなデザインがありますね。
当時これだけのデザイン・プロダクトがあるということ、やはりそれらを買っていたお客様があったということ。いまでは、なかなかデザインや素材で価値観をあげても、価格の問題でなかなか売るのが難しい状況。こだわったデザインを捨て、素材感を下げることによって、お求めやすい価格になるのはいいんですが、結局はなんだかなーっていう物になってしまうような気がするんです。勝手な言い分でスミマセン。
イプセンの1920年代の作品です。
「For my Mom,who thinks Ipsen is cool.」
という献呈辞ではじまるシーファー社の「Scandinavian Art Pottery」は北欧の陶芸好きにはたまらない本ですね。
中には「情報に誤りがある!」などと言う人もいるみたいですが、これが出版された2000年には、今ではそこらじゅうに転がってるコピー&ペーストのネット情報はあるはずもなく、これだけの情報量を一冊にまとめ上げたものは、当時ウェグナーも知らずにこの商売を始めた私にとってはバイブルでした。
お客さんに「パルシュス」を探してほしいと言われたのが、北欧陶器にはまったはじめの一歩。
現地では「パルシュス」ではなく、「パルスフス」と発音するのを知ったのも、小さなメモ帳に主な陶房のマークを全部メモ帳に写して、フリーマーケットを渡り歩いたのも、店を始めた当初のころです。
余談でしたが、IPSENという陶房はその本で始めた知ったわけですが、現地で探すとあまり好みではないデコラティブな物ばかりで、長い間スルーしてきました。
今回、「おっ、これいいね!」とおもったのが、正にCOOLと思えるイプセン!
調べてみると(まあ、ネット情報が多いですが、、、)1843年スタート、1955年に閉鎖のようです。
ただ、興味深いのは凄い人物たちがこの陶房に関わっていたことです。
デンマーク陶芸の先駆者的なThorvald・Bindesbollをはじめ、なんとアクセル・サルト。
ボーデ・ウィルムセン、アルネ・バン、ジョージ・タストラップ。
他方面にすすんでいますが、なんとなんと、現在では超有名どころのジョージ・ジャンセンや、
ブロンズなどのユスト・アナセンなどもここでフィギュアを作成していたようです。
これだけの錚々たる面子を揃えながら、意外なほど早く閉めているんですね。
本当に奥深い北欧デザインです。。。。
I think Ipsen is cool!
ベッド&ブレクファストの部屋からディーラーの場所までは歩いていくことも多々あります。
街中を歩くのも良いですが、こういった緑あるコースを選んでいくのも季節の良い時には気持ちの良いもんです。
何回かこのコラムにも登場している町中にある墓地です。
ひっそりとして荘厳な雰囲気もあるなか、どこか温かみも感じさせる美しい庭園は買い付け前の心を
穏やかにしてくれます。
オリジナルコーヒー。
少し前にディーラーから約束の時間より30分遅れるとの電話があったのでゆっくりできました。
この夜もディーラーにお呼ばれ。
窓辺にはデンマークらしく、 ホルムガード。
めっちゃレアな、ペア・ルトゥキン、フレイムシリーズ。
ペア・ルトゥキン自身もこのシリーズが一番のお気に入りだったとか。。。
今晩は、ローストポーク。
この皮の脂身の部分がカリカリになってるやつ、、、っていえば、デンマーク人みんなが大好きな伝統料理。
デンマークにもいろいろある伝統料理。
先日「デンマークの伝統的家庭料理ナンバー1」を選ぶことがあったらしいのですが、
そこで選ばれたのがこの料理だったそうです。
そのデンマークナンバーワン伝統料理をぜひ!ということで、
ワインと一緒においしくいただいてきました!
パルシュス。
ブルーティーポット。
このお店にいたお父さん。息子が出店するにあたって駆り出されたようで、
珍しい日本人によく話しかけてきます。
このマーケットが開催されてから、マーケット内を何周したことか!
不思議と、同じ店に入っても「え?さっきなかったよね?」っていうものがあったりするんですよね。
こちらも必死ですからいいなと思ったところには何度でも行くのですが、ここではお父さんが毎回のように話しかけてきて、最終的には、「おまえ、この店に20回は来たな!」っと。。。。
まあ、10回弱ですけどね。。。。
最近、良い作品との出会いの多い「アルネ・ランスレット」
こんかいも好みの作品に出合うことができました。
ステンレス+ローズウッドシリーズ!
ノルウェーの物、ステルトン、カイ・ボイスン。