カテゴリー別アーカイブ: 買い付け報告 2007

買い付け報告第一弾コペンハーゲン編:(2007,6,19)

大分報告が遅れました。今回この五月末に買い付けに行く事に決めたのは、確か、4月末くらいだったか?正直私の場合、家具が売れるタイミングとか、時期がいいとか、そんな理由で買い付けに行くのを決めるのではなく、格安航空券が見つかるか見つからないかが最大のポイント。今回SASで結構リーズナブルなチケットが手に入りそうだったのと、たまたま東京のお客様Yさんから「デンマークで会いましょう」と言うなんとも魅力的なお言葉を頂いていたので決定しました。(ただ、値段に目がくらんでSASに決めたのが後々最悪な結果を引き起こす)それにしても、一ヶ月前に予定を決めるのは私の中ではとても計画的。通常なら何とも無くホテルの予約も取れるのですが、なぜか、ストックホルム・ヘルシンキのホテルが取れない!元来、バックパッカーとして世界各地を回った経験者からすれば、ホテルの予約無しで現地に行く事など日常茶飯事。いつもの、「何とかなるだろう。」と言う安易な考えが、これまた後々最悪の事態を引き起こします。 デンマークは20度前後まで日中気温が上がり、それはそれは良い気候。写真のように、ニューハウンには観光客が所狭しと。。。。。この気候を求めて観光シーズンなんですね。そのためにストックホルムやヘルシンキではホテルが取れなかったのね。。。。と。 070619.jpg 芝生の上に点在している小さな花も個性的ですが、何か主張しすぎない美しさなど、デンマークの家具のようですね。今回、少し思うところ有って、それぞれの滞在日数を増やしました。といっても1-2日ですけど。。。コペンハーゲンの場合は週末を絡めたスケジュールにしていたので日曜日などは午前中に3つのフリーマーケットを渡り歩く強行軍。その他ディーラーもじっくり回れたので色々収穫ありです!小物の収穫はヤフーフォト”こちらで”にて公開しています。色々お問い合わせくださいね。コペンハーゲンではYさんとの再会も無事出来、美味しいビールを頂きました。 Yさんのお友達夫婦宅にも誘っていただき、みんなでクリスチャンハウンの池のほとりでピクニックなんて。。。私の片言の英語と、Yさんのデンマーク語で、それは楽しくのんびりとした時間を過ごしました。彼らとは年代も近く、さらに小さい子供がいる点はYさんも私も一緒。もちろん彼らのお宅がデニッシュ・ファニチャーに囲まれているわけではありません。いたってシンプル。コンなのが彼らの毎日では無いのでしょうが、気軽に、気さくにこういった事を楽しむ。なんだか本当のスローライフ・HYGGEを感じたような気がしました。2007,6,19(第一弾終) 07061902.jpg

買い付け報告番外編:嬉しかった事1(2007,3,25)

ひさびさの北欧グルメ情報。 といってもまずい北欧料理の事しか書かないので (というか美味しい物にあたらないので書けない) 皆様うんざりかと思いますが今回は少し違います。 いつも両手に何十枚のお皿たち。 背中のバックパックには壊してはいけない陶器やら。。。。。その重量感にフラフラになりながら街中をうろついているのですが、目の中に入った瞬間に虜になってしまった物がありました。それがコイツらです。 このホイップクリームの上に帽子をのせたような。。。 どこかシュークリームの様相を呈しながらも、何か北欧の無骨なデザインを思い起こさせるようなこのスイーツ(?)たち。 またこれが大量にウィンドーにある様子は刺激的! 070325.jpg その日は余りにも両手ふさがり状態のフラフラ状態だったので、これは後日必ずや!と思い、 最終日にいってきましたよ! 店の中にもたくさんいるじゃないですか! 大群をなして迫ってきます! 早速、この名も知れぬスイーツを指差し 「これひとつ!」 コーヒーとセットで(この店はコーヒー飲み放題)で53SKK。 まあこんなもんでしょ。 07032502.jpg たまげたのが、店内! レジ前の狭い通路を抜けて奥に行くと、そのエントランスからは予想も出来ないこの広々とした空間。 なんとドーム上になった天井にはガラスが仕込まれ、店内に配してある街灯風の照明の雰囲気もあいまって店内にいながらもテラスにいるよう。 赤のビロード調生地でシートは統一され、少しクラシックな感じですが、席の配置ユニークでもとてもよく、京都にある古いコーヒーショップのような(イノダコーヒー本店か百万遍の進々堂か)以外にも落ち着きのあるお店でした。 07032503.jpg 聞くところによると、セムランというスイーツらしい。 色々調べてみたらセムラというのが正しい発音のようですね。 (ここではセムランの方が響きが可愛いのでセムランと呼びます) このお店の若いお兄ちゃんに色々尋ねると、 「セムランはこの店のオリジナルだ」とか、 「5-6年位前からあった」とか色々教えてくれましたが、実は伝統的なスウェーデンのお菓子のようです。 お兄ちゃん、、結構どうどうと答えていたんだがなあ。。。 07032504.jpg セムランの内側はこんな感じ。 少しシナモンの効いたカスタードクリームとホイップクリーム満載で、まさに北欧の素朴な伝統的なスイーツという味(笑)でした。(この表現で、もし今後スウェーデンに行ってこれを食べた人には、なるほど!と理解してもらえるような感じがします) それにしてもゆっくり出来ますし、コーヒーもお代わり自由。疲れていた事もあり大分長い間まったりしてしまいました。 07032505.jpg お店はこんなお店です。地下鉄fridhemsplanの出口を出て直ぐ。たしかDANSKE BANKの隣だったような。駅を出てあたりの人に聞けば、有名なお店らしいので直ぐ教えてもらえると思いますよ。 何でこんな場所に私が行くのか。。。ちかくに秘密のアンティークショップがあるかもしれませんね。 そうそう、ストックホルムで今回入ったレストランで伝統的なスウェーデン料理を食べたいと申し出たところ、ミートボールがでてきました。クリームソースにベリー系のジャムを合わせたソースはなるほどと思いましたが、店員の態度も悪く、別段特別な味でもないのでお勧めできる店では無かったです。トホホ。。。 わたしの北欧美味しい料理を探す旅はまだまだ続きます。。。。 (2007,3,25) 07032506.jpg

買い付け報告:コペンハーゲン編 2007.3.20

メインの買い付け報告かなり遅くなってしまいました。私が丁度買い付けに出たすぐ後に、デンマーク最後の巨匠、ハンスウェグナーさんの訃報が世界中を駆け回ったようです。かなり前からアルツハイマーが進行していると言う話は聞いていました。ただ、現地の人々の話によると、最後の最後までここ最近の自分自身デザインした椅子たちの高騰ぶりに苦言を呈していたようです。モーエンセンと同様、極力派手なデザインは避け、コスト重視、生活に馴染みやすい家具をと提案していたウェグナーデザイン。「北欧デザインは終わった」などという言葉をだして意味ありげな表現をするファッション雑誌がでるなか、私達はウェグナーを含めた北欧の良きデザイン・物創りを尊重した品を大事にしていきたいですね。今回、ウェグナーさんからの最後のプレゼントか?CH23が18台入荷します。もちろん1台からの購入も大歓迎。その他入荷予定の家具をOTHERのページにアップしております。 07032001.jpg

::買い付け報告::フィンランド編2007、02、18

今年の冬はこの京都でも暖かい日が続きました。 京都の盆地特有底冷えも無く、とても過ごしやすくて助かります。 冬の買い付け。毎度の事ながら北欧の寒さを十分覚悟の上。 耳を隠すニットキャップを忘れたにもかかわらず何とかしのげてしまったのにはびっくり。ここヘルシンキもマイナス5度くらいになる日もありましたが、 現地ディーラー曰、つい2週間前にやっと本格的な冬が来たとの事。 何か全世界的に危ない様相を呈しております。 07032002.jpg ただ、やはりヘルシンキは寒かった。マイナス5度の冷え切った空気、氷の粒のような雪がまい上がる中、お目当てのディーラーとのアポイントをこなしてきました。今回もヘルシンキ滞在3日。それぞれのディーラーの協力があってこその仕入れです。日本向けだけかと思っていたアラビアの食器などは、フィンランド国内のオークションでかなりの高値で取引されているようです。このところかなり品薄である事を実感しながらの買い付け。今回EMILIAのバターケース等以前に比べたらびっくりするような値段でしたがとても良い状態のものを仕入れることが出来ました。 07032003.jpg 今回の仕入れフィンランドでは一つ目的がありました。お客様からのご依頼でカンタレッリの20cmバージョンを仕入れる事。市内のディーラー達から数本発見することが出来ましたが、正直コンディションにはがっかり。。。。底の部分のチップは目をつぶるとしても、ラインカットの線と線の間のチップやら、比較的目立つスクラッチがあの美しい花びらのような部分にあったりと。。。。既に50年以上経っているビンテージとはいえ、もう良い状態のものを探すのは難しいのか。などと考えていると、最後、それは素晴らしいコンディションのものにめぐり合うことが出来ました。今ではフィンランド国内でこのカンタレッリを知らない人はいない筈。それに加えこのユーロ高の逆風。もう簡単には仕入れることが出来なくなっています。このパーフェクトコンディションのカンタレッリは既に売約済みですが、もう一本良い状態のものを仕入れていますので、お店のほうにも見にいらしてくださいね。 07032004.jpg

買い付け報告::ストックホルム編:2007.2.18

やはり大分違います。ヘルシンキからストックホルムまでは1時間くらいのフライト。大分緯度も下がっているせいかヘルシンキに比べ大分暖かく(でも寒いですが)感じられますよね。それにしてもストックホルムの皆様(寒いところに住む人たち全般)にいえることですが、凍った歩道を上手く歩きます!中には氷の上をスケートのように滑りながらあるく人もちらほら。 私など何度足を滑らそうとした事か!もし買い付けた品を持っている時に足を滑らせた時には!慎重に足を運びます。 私が買い付けの為滞在した翌週もしくは2月の月末あたりに、大きなマーケットが開きます。以前このコラムでも紹介したと思います。ただ、それに標準をあわすとそれこそ名うての日本からのバイヤーたちがこぞって集結。競争率も激しそうだし、私はあえて前の時期に。でも、マーケットに出店する人は、ほぼ市内のディーラーばかり。だったらその前にディーラーたちを尋ねたほうがと思うのは私だけでしょうか。リンドベリのアートピースも少し値段が落ち着いてきたかなと思わせるくらい色々揃えられました。また、食器なども状態の良い物が多く、ブルーアスターやLINNEAなど色々取り揃えましたよ! 07021801.jpg 何年か前にお店に来られたお客様でLISA LARSONのピッピないの?と言うお客様の一言が最初でした。 LISAのビンテージ物。中には多く創られているものなどもあるようで特に人型のものなどはよく見ます。うちは動物型をメインに、珍しいもののみ値段が合えば買い付けてきています。お客様の一言以降、再三スウェーデンにはいっていますが、ピッピは一度も見たことが無い。長らく探しまくった末に見つけたとしても状態の悪いものばかり。2本足で立っている形状的な事もあるのでしょうが、いくら欠けていても凄い値段がついていたりします。でも今回やっと出会うことが出来ました。もともと本で見て感じていた印象より小ぶりですが、さすがの目力。本にもあるように1969-71年までの2年間(期間的には1年程かもしれません。)しか生産されていません。リサがピッピの版権を買ったのですが、その後、作者の意向により返してしまったところから2年しか生産されなかったようです。ディーラーは当時の単行本でしょうか?一緒に付けてくれました。PIPPIが倒れないよう支えるホルダー(MADE IN TAIWAN)もお付けします。 07021802.jpg