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買い付け報告第2弾(コペンハーゲン編)

あっという間に、買い付けからの帰国後 一ヶ月以上たってしまいました。 あんなに寒かった北欧の買い付けの旅も 忘れてしまうくらい、もう日本は暖かくなってしまっています。 京都などは、もう暑いくらいで、つい先日に 今年店内初クーラーを記録しました。 コペンハーゲンは緯度も高く、寒い時期の空気は とても澄んでいて、青空もよりいっそう青く ふと見上げた時に見るカモメの白が この青空にとても映えてきます。 寒い時期の北欧も落ち着いた雰囲気でとても良いですよ! 05050301.jpg この寒い時期には室内のフリーマーケットが盛んです。 以前も紹介しましたが、ものすごく大きなマーケットが立ちます。 今回は、600店弱の出店があったらしく、 これまたでかいマーケットでした。 それにしても、ものすごい人出で、でっかい体格の おっちゃんやらおばちゃんがゆっくりと歩いている合間をぬって 少し早足で見て回るのがとても大変! そうはいい物見つけることは出来ませんが、頑張って掘り出し物を 見つけるべく回るのですが、デンマーク人には勝てません。 もう一通り見たなーと思って、くつろいでいると、 ふと、デンマークのキレイなおねーさんが小脇にかわいいスツールを 抱えているではあーりませんか! 「あんなかわいいスツール!何で見つけられなかったんだ!」と 今から慌てても、もうそのスツールがない事は解っているというのに 再度、マーケットを一回りしてくるのでありました。 05050302.jpg 今回は、2週間かけてじっくり、ヘルシンキとコペンハーゲンを 回ったおかげで、かなり良い収穫がありました。 既に紹介してます、フィンランドの商品たちや 今後デンマークの商品達は入荷後随時紹介していく予定です。 一足早く、「OTHER」のページで一部紹介しておりますので チェックしてみて下さい。 写真はデンマークで見つけた春の到来を待ちわびていた過かの様に 咲き始めていた花たちです。 北欧らしい、小さなシンプルなかわいい花だったので 写真にとってしまいました。 デンマークからの家具・小物達は5月15日くらいの入荷予定です。 そんなにすぐにはお店に並べられないので、 もし何かお探しの物あれば、予めメールなどでご相談くださいね。 2005,5,3 05050303.jpg

買い付け報告第一弾(ヘルシンキ編)

3月中旬、やっと日本に春の兆しが訪れたころに急遽行く事にした買い付け。 成田発のSASが安いとの情報があり、コペンハーゲンとヘルシンキの2都市に 行き先を決定し、行ってきました。 やはり北欧は寒かった! 写真は建物の雨どい(日本風に言うと)に凍り付いていたツララです。 さすがに日中の日照時間もかなり長くなっており、 みちには氷の溶けた跡のどろどろの水溜りで、 ヘルシンキの町はそれはそれは美しく無かった。 その水溜りが夜の冷え込みで凍り、日中にそれが解けるという 繰り返しのようでした。 お気に入りのカフェにもまだ春は来ていないよう。(下写真) 水辺も回り歩道もまったくの冬景色です。(下写真) 前回も感じたのですが、きもち買い付け商品たちも高くなってるようだし 以前に何点か仕入れた先に物が無い! 色々回るのにトラムを利用するのですが、寒空のせいか酔っ払いも多く なんとなく私の歩く足取りも重くなっていき、寒さも身に凍みた初日でした。 近くカフェをだすお客さま用の食器たちも探さなくてはいけない中、 そろそろあせりも感じ始めていたときに、 なんとも劇的な出会いがありました。 05040401.jpg 05040402.jpg05040403.jpg 個人的にある人を紹介してもらい彼に合う事が 出来ました。 彼はこの25年間フィンランドのデザインを集めてきた 人物で彼の話もとても参考になりました。 左の写真が彼のコレクションの一部です。 アートグラスのウィルカラ・カイフランクのデザイン、 アラビアのサルメンハーラ・チェルベリー・ トイニムオナの作品たち。 また、オイバトイッカがアラビアに 1956年から2年間だけ在籍していた時の デザインのものなど、写真でしか見たことの無い物を 実際に見て触れる事ができたのも ひとつの収穫といえました。 戦時中にロシアからの爆撃を受け、 世界中が貧しい中に突如でた、 ウィルカラ等のフィンランドのスターたち。 今まで工芸といえば隣国のスウェーデンに ステータスがあった中で戦後フィンランドに その地位を取り戻した。 アラビアの工場の小さなスタジオから上がってきた、 上記作家たちの工芸。 05040404.jpg 一つ一つ説明する彼の口調からは、 もちろんデザインを愛してるという事もありますが、 まず母国フィンランドに対する愛情がヒシヒシと 感じられました。 彼からコレクションの一部(?) を譲ってもらったので、 今回はウィルカラやサルパネバ、カイフランクの アートグラスとともになぜかリンドベリのコレクションも 譲ってもらう事になりその辺がメインの 仕入れになってます。 また、さすがコレクター! ヘルシンキの隅々まで知っていて、 わたしもここ何回かのヘルシンキ滞在中に足が パンパンになるまで何日も歩き回って見つけた 仕入先以外の仕入先をたくさん教えてもらいました。 そこで仕入れたかわいいアラビアの食器たちも入ります! 写真にも載ってますがウッドの取手のかわいい ヌルメスニエミのケトルもかわいいですね。 また入荷次第アップしていきます。 2005,4,4 05040405.jpg

買い付けから帰ってきました!

05032501.jpg 買い付けから帰ってきました! 買い付け報告もまた近々更新します。 お楽しみに! 今回は前回入荷分で結構数がそろったクイストゴーの食器の 展示・販売コーナーを狭い店の中に作ったので、その紹介です。 以前の買い付け報告でも少し紹介しましたが 昨年、クイストゴー氏が85歳を迎えました。 盛大な誕生会とともに彼のデザインの回顧展示が 美術館で催されていたようです。 そのときのポスターを前回の買い付けで手に入れることが出来ました。 右のポスターがそのときの記念ポスターで クイストゴー氏が彼の倉庫に長年保管していた 100年くらい前の紙を使っているとの事! アルファベットにクイストゴーのデザインがちりばめられた 楽しいデザインになっていますし、そんな曰付きの紙なので刷られた数にも 限りのある物になってます。 今回このポスターとともに、クイストゴーのRELIEF, CORDIAL,RUNEシリーズの食器を中心として クイストゴーデザインのアイテムを店に並べています。 特にデンマークの食器シリーズは どれもクラフト感・手作り感あふれる物で 質感にしても釉薬(色)にしても、もちろん,形もどれも個性的です。 これらを手にしたお客様からの評価も一様に良好です。 こういった上質で知的なアイテムが自然と皆様の生活シーンに溶けこみ ゆとりある生活を演出する手段の一つとなったらなと思っております。 ふいたら飛んでしまうよな小さな催しですが、また実際に物をみて 感じていただけたらと思っております。 05032502.jpg05032503.jpg05032504.jpg

買い付け報告第三弾 2004.12月

何日か前、デンマークに豪雨と強風が吹いたようです。 デンマークにいるディーラー達が心配だったので連絡を入れたところアジアで起きた津波に比べればたいしたこと無いと、気を使っていましたが、彼らによると彼らが生きていた中で一番ひどい天気だったとの事。 日中には写真のような薄暗い空が続く、北欧の冬に、追い討ちをかけるような今回の天気。何か地球の悲鳴が聞こえてくるような昨今、異常気象が世界中で続いています。 ヘルシンキと同様に、私が訪れた12月はまだ5度前後の気温があり、天気も小雨が降る位の穏やかな天気でラッキーでした。 04121201.jpg 私がヨーロッパを回った印象では、デンマークが一番フリーマーケット文化が発達していると思います。 いつも陽気で気さくな性格の彼らにとって、フリーマーケットは一種の交流の場なのでしょうか? デンマーク人が節約好きだからというよりかは、物を大事にする精神がこういったリサイクルの場を作ったんだと思います。 今回の滞在中に、たまたま大きなフリーマーケットがあるという事をディーラーから聞きつけ早速行ってみました。 少し早めに着いてしまい、寒空の中待たなくてはならなかったので、ちょっと近くで朝ごはんでもと思いその場を離れ開館の5分前に会場に再度行ってみると、もう、凄い行列! これは失敗したと、早速列に加わり、会場の中に入ってみると、これまた、凄い数のお店! 1000くらいは有るんじゃないかと思う位のお店の数で、まだ一つも買ってないのに、既におなか一杯状態になってしまったのですが、その雰囲気に圧倒されながらも、何とか買い付けてきました。 デンマークでは冬には野外フリーマーケットがない為こういったインドアーマーケットが多いようです。 04121202.jpg 中には掘り出し物があるお店もありましたが、大概は私がいつも買っているディーラーの値段と大差もなく、まあ、漫然とした感じで回っていたのですが、一人変わったディーラーがいました。 かわいい椅子をだなーと思い、話を聴いてみると、どうもデザイナーズのシアターチェアーとの事。 彼と一緒に写っているチェアーは、ヴェルナーパントンの生地を張っているオリジナルチェアー。 また他には、ポール・ヘニングセンデザインの物もありました。ヘニングセンのシングルシアターチェアーは以前見たことがあったのですが、こういったウッド使用の2シーターは初めて見ました。 ここで「彼のセンスだったらきっといい家具を持っているに違いない!」と思って、「他になんか無いのー。」って、聞いてみたら 「俺は、デザイナーズシアターチェアーしかやらんっ!」との事。 こういった頑固なところもデンマークの人の魅力ですね。 04121203.jpg 滞在中にたまたま、もう一会場でもフリーマーケットが開かれていました。 とても小さなマーケットだったんですが、古い体育館らしきその建物はものすごい木造建築でした。 よく、デンマークの人と話していると「木の扱いに関しては日本人かデンマーク人だ!」と、ありがたい事を言ってくれます。 ただ、今の京都の現状は、古い町屋は収益物件か駐車場に変わって行っている状況です。京町屋再生賃貸住宅制度というのに、1億円の予算が組み込まれたようですがこの財政難の京都において、さらにマンガミュージアムなる物が計画されているようです。 まったく、京都古来より伝わる鳥獣戯画巻とマンガを無理やり引っ付けて無駄な建物を建てようとする人たちの考えは賞賛にあたいしますね。 もちろん、地震の無い国と比較する事や、町屋保存に関しては持たない物の戯言かもしれませんがこの写真のような建物をちゃんと残しておけるのは羨ましいことですね。 04121204.jpg 今回お世話になったお宅のセレナちゃんです。 まだ生後数ヶ月なのに、めちゃデカイ、、、、 ヨーロッパで買い付けをしていると、家具ディーラー・プラス・愛犬というパターンが良くあります。昼間っからビールを飲んでいいかげんそうな飼い主なのに、犬はいつもとてもおりこうです。どのディーラーも、しつけがとても重要だという事を、いつも説明してくれます。このお宅のセレナちゃんも、まだ子供だというのにとてもお利巧でした。(私の遊び相手にもなってくれました。ありがとう!) 犬を本当の家族同様にむかえ、しつけをしっかりすることによって、お互い理解し合い、最良のパートナーとすることが出来るんですね。 いつも、そんな姿をみて羨ましく思っています。 うちの店が交差点の角にあるためか、犬の散歩をしてる人たちの多くが、うちの店の前で信号待ちしています。 たまに、店の前に犬の落し物が! 犬くんもですが、その前に飼い主がもう一度躾を受けた方がいいんじゃないですか? 04121205.jpg 今回買い付けた物達の紹介ですが、まず、結構な数のクイストゴーの食器たちが集まりました。 今回お皿などのバリエーションは少ないのですが、カップアンドソーサーに関しては、写真のようにレリーフのほか、2種そろいました。 ホリムガ等のガラスクラフトも数多くそろいましたが、下の写真の焼き物たちに注目です。 今回の入荷で注目はCONNY WALTHER とFINN LYNGGAARDです。 また、個別に紹介しますが、コニー・ヴォルターはまさに日本の民藝作品のようで一目気に入りました。なるほど京都国立近代美術館でも、ヴォルターの作品が収蔵されています。 04121206.jpg フィン・ルンゴーはこういったクラシック作品のほかに、ガラスクラフトにも携わっておりポップアート的なデザインも残しています。陶芸やガラスについてのHOW TO本等の作成もしており、デンマークの中でも陶芸の主導的役割を果たした人です。彼の作品は、東京国立近代美術館にも収蔵されています。 他にはPALSHUSのティーポットや、SAXBOのスクウェアボウル(お陰様でSOLDです)などです。 今回、少しデンマークの椅子の入荷が少ない代わりに、箱物(チェストやサイドボード)が多数入荷します。とくにローズウッドの物が多いので、探していた方はこの機会を逃さないで下さいね。 また、ヴィコ・マギストレッティ、ジアンカルロ・ピレッティ、カルロ・バルトーリなどに、ハイス・ベッカー、シーズ・ブラークマン、G・H・ギスピン、フリソ・クラマーなどのダッチデザインも少量ですが入荷します。 入荷は2月中旬の予定です。ご期待ください。 店内にカタログも用意しておりますので、見に来てくださいね。 04121207.jpg 気になるんですが、この信号機はNORREPORT駅の交差点の物です。 いたずらなのか、デザインなのか、、、、、、 いつもこれを見ると、ほのぼのします。 こんないたずらだったら、ウェルカムですよね! なんだか、戦争やテロ・自然災害やら振り返ると物騒な世の中でしたが、今年はこれ以上世界中に何も起きないで、世界中のみんなが平和にニコニコ暮らせればよいですね。 2004.12 04121208.jpg