月別アーカイブ: 2011年3月

買い付け報告 スウェーデン編

 今回の買い付けはストックホルムから。
大きなマーケットがターゲットです。
   到着初日(出発同日!)、夕方5時過ぎにホテルにチェックインできましたので早速街をリサーチ。
3月にもなりますと、やっと日も長くなり、青い空も広がります。
北欧の人たちもあのどんよりと暗い冬から脱出したという気持ちだとおもいますよ。
 ストックホルムは意外と暖かい(8度)。シャツに革ジャンをはおれば十分です。
日が落ちてくれば、ショップの暖かな光があふれてくるのと同時に、
その個性的な設えが浮かび上がってきます。
 
    
かわいい家具をそろえたカフェ。
 
インダストリアルなハード系のインテリアでそろえたパン屋。
最近京都でもパン屋が増えてます。どこもおいしいのはいいのですが、
なんかもう、「いかにもパン屋」的な設えが多くなってしまい、面白くないですね。
 
    私が回るこのエリア。ここ5-6年あまりきがつかなかったのか、
ここにきて経済的に淘汰されたのか、新しい芽が沢山出てきた感じで面白くなってきました。
右にならえの日本とは大違いの個性的ショップいっぱいのストックホルムです。
 さて、初日収穫はというと、こんな感じ。
スタッフに「個人的に自制する」と宣言していたはずのアートピース系。
初日から買ってしまいました。。。。
 
     特にモナ・モラレス・シュルト。。。。美しいレアーカラー。
裏にはサインのほかにUNIKと思われる彫込も。。。。
美しいものには勝てません。。。
自制というよりはマストアイテムでしょ!と自分に言い聞かせました(笑)。
 日が落ち始めると、個人宅の窓から部屋の明かりが浮き上がってきます。
見回すと、どのお宅にも美しいペンダント照明のひかりが。
先日建築家らしき人が施主さんと思われる方を伴って、店で色々しつこく照明なども物色しておりましたが、
最終的には部屋が狭く見えるからペンダント照明は付ける予定はないとのこと。
いまさらYチェアーにPH5のゴールデンコンビはないと思いますが、ペンダントをつけないなんて、なんてもたいないんだろう。
いつも外から北欧のお家を覗いている私的に勝手に言うと、ペンダント照明はその家の主張・個性です!
「どのお家も天井に蛍光灯」「部屋全体を明るく」という照明から、光を楽しむというか、デザイン・照明は見て楽しむインテリアの一部と考えませんか?
 

買い付け予定


久々に商品をアップしました。

未曾有の天災を目のあたりにして、ただただ悼ませていただくだけ。。。
世界各国の有名著名人がこぞって寄付などを申し出ているというニュースが救いです。
私などが個人的な募金ならまだしも、募金や売り上げの寄付などとこの店で申し出ても被災者の方々にとっては驕り・自己満足でしかないように思いますし、お客様にも迷惑・困惑させるだけです。
ここは粛々と自分のいまできること、自分の仕事にとりあえずまい進するしかないかなと思っています。
東北地方の方々はもちろん、その付近や関東エリアの方々も未だ計画停電などで不自由をしているかと思います。皆さまに少し余裕が出来て、このホームページを見ていただけたり、京都に旅行でもと考えていただいたときに、楽しんでいただければと精進してお待ちしております。
(家具やアートピースを買っていただいているお客さまも多く、正直とても心配なのですが、一人ひとりお声掛けするのも失礼なので、また何かの機会に御無事を確認したいです。)

ツイッターなどでも善意の輪が広がっているようです。
こんな風に個人個人にみんなを思いやる気持ちが今までの日本には少なかったような気がしますので、このまま広がっていけばいいなあと思います。

買い付けにもいってきます。
その為、麩屋町店は以下のようなスケジュールになります。

(二条店は通常通りの営業です)

3月22日(火)13-18:00
3月23日(水)休み
3月24日(木)13-18:00
3月25日(金)13-18:00
3月26日(土)13-18:00
3月27日(日)13-18:00
3月28日(月)13-18:00
3月29日(火)13-18:00
3月30日(水)休み
3月31日(木)13-18:00
4月1日 (金)13-18:00
4月2日 (土)13-18:00
4月3日 (日)13-18:00
4月4日 (月)13-18:00
4月5日 (火)13-18:00
4月6日 (水)休み
4月7日 (木)13-20:00
以下通常営業

また現地からもよい報告できればと思います。

 

北欧テイストの部屋づくり&京都うつわさんぽ

   先日発行された「北欧テイストの部屋づくり」VOL.5でビージェネレイテッドを紹介して頂きました。
お店の紹介が載っているの京都特集は後半です。
ぜひ、この春の家具探しにはこの本を御持参のうえ京都にお越しください(笑)。

 また少し前には「京都&器」を特記した本、「京都うつわさんぽ」にも紹介してもらいました。
すこしかわいい雑器から、こだわりの器豆知識まで幅広く編集された本です。


これから春の観光シーズン。これらの2冊は京都を散策するのにマストアイテムでしょう!

  

北欧陶芸 1

   今さらありがちな、フリーベリ(BERNDT FRIBERG)の作品、背の順並べ!
私の買い付けは、店にある色目や形を考え、どんなものを買い付けたら展示がバランスよくなるだろうなんて、
一切考えませんから色も形もバラバラ(笑)。。
とくにあまり現地でも手に取られない後期の辰砂・天目風の釉薬の物もその変化が好きで買い付けます。
フリーベリは父親も轆轤師だった事もあり、13歳から轆轤に向かっています。少年工のように。。。
高台から伸びる美しい造形は、年少からの経験と技術によりストイックで鋭くとがれたような緊張感を感じさせます。
ルーシーリーのどこか柔らかな造形が女性的とすると、正に男性的。
身長2メーターの大男と聞きます。その彼から作りだされた「指に乗るような芸術品」も見ごたえありますね。

 また、ディレクターとしてスタジオピースを作り続けたスティグ・リンドベリ(STIG LINDBERG)は、これまたフリーベリとは対照的な物作りと造形。
近未来のアイディアと想像力を陶芸の世界に。
脱サラの私がいうのもなんですが、日本の古い重鎮が作る作品は解らないのに、こちらは「すっ」と心に入ってきます。
京都での商売柄、北欧陶器を見た方々から「高台がなってない」的な言われ方を良くされますが、
豊かで素直な感性を持った私より若い子たちが素直にカッコよいと思う陶芸。
まだまだこれらの陶器も50年くらいしかたっていない作品たちですが、
今後20年・30年と経ち、私たちももっと歳を重ね、いまの若い子たちも歳を重ね、
そこで評価されるのが何かと考えても(別に評価どうのは関係ありませんが)、変な呪縛に絡まれていない北欧ミッドセンチュリー陶芸作家たちの自由な作品たちの魅力は私を虜にし続けると思います(笑)。