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2012年03月16日

買付報告:フィンランド・ヘルシンキ編









 さて週明け月曜日は朝一にタンペレ付近で買い付けたモノ達を郵便局に。

10時発のヘルシンキ行き電車に乗り込み出発です。

ヘルシンキ11時半着。





 




 

ちなみにオーフスで負傷したキャリングケースは現在こんな感じ。

その姿が痛々しいです。




 




 

早速ヨウコ・レコラのもとへ!

じつはその途中ちょっと色気を出して、ある場所で小物を買い付けしていました。

ヨウコ・レコラとの約束の時間も迫っていたので、「あとで取りに来るから。」と、ことづけて先を急ぎます。




 




 

オリジナルボックス付のティモ・サルパネヴァ主導での1957年ミラノトリエンナーレ。特にその会場設営の写真などはいろいろな書籍に載っておりますが、その展示風景が白黒のイラストでも、このプレートの美しさはひしひしと伝わってきます。

6枚(しかもオリジナルボックス付、ほぼ未使用!)で買い付けてまいりました。この辺りは、ボックス自体にもデザイン性が感じられ、それだけを売る業者もいるほどです。

ちょっと(かなり)高いですが、日本では箸を使うので、よくある今後のカトラリー傷などの心配もないですね。




いろいろヨウコ・レコラから買っていますんで、「まあホテルまで送ってよ。」といつもの感じですが、今回は「ちょっと申し訳ないけど、さっきほかのところで買ったし、一緒に取り入ってくれんかのう?」

ヨウコもしぶしぶ?車を回します。

先ほどの荷物を引き取ろうといってみると、なんと!!!すでにクローズになっているではないですか!

明日の飛行機で帰るのにどうしよう!

何度もその店のオーナーの携帯に連絡しますが、何回かけても通じません。

次の日は帰国日。朝一番に電話をしても同様。午後便ですからそれまでになんとかしたい!







 

しかも最終日は吹雪!かなりやばいです。

上記の写真の商品たちをヘルシンキにおいて帰ることなどできません!

大切なお客様からのご依頼の品も混ざっています!




 




 

写真は「神」降臨の瞬間です!

ヨウコ・レコラがそのスタッフを探し当て、9時15分に開ける約束を取り付け迎えにきてくれました!




 




 

車で往復してもらって9時半にはホテルに到着。

昼前に無事ヘルシンキ買付分を郵便局に預けることができました!

事実上ヘルシンキにいたのは30時間ほど。




その中で荷物をヘルシンキに残すかと思ったて落ち込むわ、最終的に数分を争うパッキングに追われるわで、大変な目にあいました。

そんなこんなでヘルシンキの写真が全然ないことに今気が付きました(汗)。







 

ヘルシンキのバンター空港の改装も終わったようで、今まであった少し「まし」なレストランがなぜかアメリカンなスポーツパブ(壁にはDICE-K(松坂大輔)の写真まで貼ってある)ここはどこ?みたいな感じになってしまっていました。

機内食にはいつも期待できないので、ここでいつも腹ごなしをしてから乗り込んでいるのですが、これまた今回頼んだリングイネが激マズ!やばいです。インスタントラーメンみたい!あまりにもひどいので、写真も撮りたくないくらいでした。

バンター空港でお食事の方は、気を付けてください!口直しのビールを飲んで大阪に向かいます!

買い付け商品はすでに万全!店に届いております!

また皆様のお店へのお越しを楽しみにお待ちしています!









2012年03月14日

買付報告:フィンランド・タンペレ編









 そんなこんなでフィンランドへ出発。(われながら強引な終わらせ方。。。コペンハーゲン編)

ヘルシンキより遠い場所・タンペレ(事前情報でマイナス21度!)にいくにもかかわらず、やけに小さな飛行機。横3列バージョンで出発です!




 




 

タンペレに到着。フライトは気流の悪い場所では揺れがかなりひどく、かなり怖かったです。

すでに20回以上フィンランドには来ていますが、タンペレは初めて。

ムーミン博物館なるものがありますが、もちろんそこが目当てではなく、付近で開かれるというアンティークマーケットが目的です。





 




 

第二の都市とはいえ、かなり規模の小さな空港。

市内行きのバスを待つ客は飛行機を降りた客の中で二人だけ!

おまけにバス運転手が英語がしゃべれない!

北欧全般、ほぼ英語が通じてるので、いつも何にも問題は有ませんが、

空港のバスは通常、市内の中央駅が最終地点であるので安心していましたが、ふと市内に入った時に、バスに乗っている学生に「駅に行きたいんだけど?」と聞くと、これまたたどたどしい英語で、「もう過ぎてしまったよ!」と、、、

あわててバス運転手に聞くと、相変わらずの「英語しゃべれないです」的な高圧的な態度!

「ステーションだよ!ステイション!」と、、、

「乗るときもステーッショオン!ってい言っただろが!ボケ!」

とは言ってませんが、それに近い感じで詰め寄ると、ここで降りたら向こうのほうだ。というわけです。

っていうか、わかるじぇねーか!

はい、英語は勉強ではありません。伝えたい気持ちと、理解したい気持ちが大事です。





 




 

とりあえず、到着日の午後は町中を物色。

マイナス21度だったということもあり、フィンランド訪問を後回しにした甲斐がありました。マイナス3度くらいです!





 




 

セカンドハンドショップなどはガラクタの山でした。。。こんな中からお宝を見つけるのがテクニックですね!





 




 

町中をいろいろまわりましたが、以外に悪くなかったです。





 




 

ヘルシンキはすでにほりつくされている感があって、目新しいものを探すのに苦労しますが、早速、カイ・フランク。キルタセット。

メタルのふたの付いたマスタード入れが付くのがポイント、、、というかこれがレアなんですよ!

ていうか、これを探している者としてこれがなけりゃ、意味ないです。機能的にも、デザイン的にも、私的にも。。。





 




 

アラビアのハンドペイントのかわいらしいお皿などもヘルシンキではあまり見られなくなってしまいました。





 




 

こんなガラスの小皿。




 




 

次の日は近くのマーケットです。

電車で一時間弱だったか、、、、、あらかじめの情報として「駅からタクシーが早いよ。」

と言われ、駅頭チャック後タクシーを探すが、、、、「一台もいねーじぇねえか!ていうか誰もいない。。。」

少し遠くを見ると大通りがありそうだったので、そこまでいこうと思った時に、

タクシー一台到着!凍え死ぬところでした。





 




 

なんとなく淡々と売り買いが進む、あまり活気のないマーケットでした。

会場のど真ん中に、タピオ・ウィルカラのアイスバーグが!値段もそこそこ。。。買ったらこの場でヒーローになれるかな?「とったどー!」みたいな。

なんて、魔の手が伸びてくるのを必死にこらえ、それは週明けのヨウコ・レコラに備えます。

成果はこんなところです。悪くないですが、よくもないです。

結局ヘルシンキ市内のほうが安いものも多々ありました。





 




 



結果はこんな感じ。




 




 




日曜日は楽しみにしていた、イッタラ美術館。

リーヒマキのガラス美術館の展示には感動しましたから、別に工場が休みでもかまいません!




 



イッタラ駅。。。。電車から降りたのは私ともう一組。

もう一組は迎えの車に皆で乗り込み、あっという間に一人ぼっち。





 




 



っていうか、どこやねん!あたりを見渡すと、「イッタラこっち→」みたいな小さな看板を発見。





 




 

天気は良いがこんなところで道に迷ったら本当に凍死します。

しばらくその矢印方向をまっすぐ行くと4差路に!

あたりを見渡しても例の看板がありません。やばいね。

遠くからおじいさんが歩いてきました。無理を承知で尋ねます。

私「WHERE IS GLASS MUSEUM?」

おじいさん「?」

私「GLASS MUSEUM.」

おじいさん「?」

必死にわずかに知っているフィンランド語で

私「ラシ」

おじいさん「!」

ラシとはフィンランド語でガラスということです。







無事おじいさんの指差す方向に目を向けるとそれらしき建物が!

危機脱出です!凍死せずにすみました。




 

さて、肝心の美術館。





 


 

ティモサルパネヴァのフィンランディア作成時使用の木製の型の実物。

木型の内側を焼くことによる焦げ跡を、氷のような表面感として表現したモデル。



 

これはフィンランディア実際のもの。

ティモは特に新たなアイディアから独創的なアイテムを多数デザインしております。




 




 

グラン・ホンゲル。最近こう言ったデザインにも興味ありです。





数年前のグスタヴスベリ美術館を思い出しました!

めちゃ小っちゃい。大好きなデザインが並んでいて、苦手な英語のパネルを隅から隅まで見ても、まあ持って2時間です。。。

本格的にフィンランドガラスを見たいのであれば、かなり強くリーヒマキをお勧めします。




 






2時間じっくり見ても次の電車までまだまだ2-3時間ある!

田舎にあるため電車の本数が極端に少ないんです。

イッタラアウトレットもあるのですがスルー。5分でアウト!まったく興味なし。

オイバトイッカの現行鳥があるくらい。まあこちらにもあまり、、、、まったく興味ないのですが。。。。







 

仕方なく近くのチョコレートショップを覗く。





 




 

中にアアルトの名のついたチョコ。

みなさんご存知のサヴォイヴェイスの形をしたチョコです。

あまり味についてはコメントできないのですが、店のお姉さんは美しかったです!



とりあえず、チョコ好きの奥様のために少し購入。








それでも2時間弱あるので、リーヒマキよりはましな併設カフェで、ビール一本。

美術館で買った本を隅から隅まで見て時間つぶしです。





 




 

ただ、2時間後の電車を逃したらさらに2時間待ち。

余裕をもって美術館を出ましたが、これまた順調に駅についてしまい、

風を遮る場所もない場所で15分ほど凍える思いをして待つ羽目に。





 




 



電車に無事乗り込みタンペレに帰ります。





 



2012年03月11日

買付報告:デンマーク・コペンハーゲン編

さて、コペンハーゲン。

いつもディーラーの家に泊めてもらっているのですが、今回は部屋のシャワーのレストアや 、その他リノベーションをするということ。。。

「友達のフラットを紹介するから。」と言われていたのですが、 その友達が一向にタイから帰ってこないとのこと。。。。

それはそれで心配です。。。。

やむなく、デンマーク十年ぶりのホテル宿泊。10年前のホテルはホテルではなく、ホステル。。。 いわゆるドミトリーでしたけどね。。。









 

なんとか安めのホテルを探したのですが、それでも高い。。。

市内のアレクサンドリア・ホテル。

入口をはいってびっくり、NO.45やコロニアルチェアー、モーエンセンの革張り、

ペリカン+2シーター。思わず買い付けた場合の総合計を計算してしまうのは仕事柄。

(いえいえい想像つきませんが。。。)

キタ━(゚∀゚)━!って「きた」を自動変換でこれになるので使ってみました(汗)。

部屋は全くのがっかり。全くもってそれとは正反対の少し古ぼけた感じのもので、

トータルで考えてもおすすめできるホテルではありませんでしたけどね。

明日から気を取り直して買い付けです!




 




 

相変わらずの曇り空。

気温は零度くらいでしょうか(サブッ)。




 




 

早速見つけたのはローズウッドデスク!カート・ウスタヴィグかな?




 




 

モーエンセンのオークテーブル



 




 

天板下の構造



 




 

アールデコ時代の家具。ローズウッドバージョンにはそそられます!




 




 

そんな感じで一日目終了。




 




 

次の日は晴れ間ものずく良い天気。

ただ、、、、風が強い。車の中から見る景色は早めの小春日和ですが、実際はめっちゃ寒いです。




 




 

オレバンシャー。一人掛けもありました!




 




 

ロッキング。




 




 

クヌッド・ファンクのえぐいローズチェアー。



 




 

背もたれの部分は無垢ローズ削りだし!

以前仕入れてものは流石に背もたれ部分、真ん中からうまくついで2パーツで構成されていましたが、

今回のは一本!初期物でしょう。



 




 

あまり用事がなくてもアンティーク通りには足が向かいます。




 




 

なんと!アクセル・ブリュエル!

c&s20セットプラスアルファー。何もなくても行ってみるものです!

現地ディーラーもこの20年で初めて見た!という代物!



 




 

オークションのプレビューが遅い時間にやっていたので、

そのついでに、、、、、




 




 




この日はこんな感じ。引き続き、買い付けミッションは続きます。




 




 

次の日の朝にはノールポート付近、週末になるとフリマーケットが開かれる広場の対面に新し施設ができました。

おしゃれな建物が作られていたのを前回の時に気が付いて、今回は朝食をためしに行ってみました。

こだわりのコーヒーを扱っているというコーヒーショップ。




 




 

お兄さんが丁寧に一杯ずつドリップしてくれます。

何かこだわりを言っていましたが、よく聞き取れなかったのです(笑)。。おいしいコーヒーとクロワッサンをいただいて、

引き続きの買い付けに備えます。




 




 

ひさびさにまずいものを食べたので北欧まずいもの紀行。

京都には「何チャラの炊いたん」ってありますね。

こちらをそんな感じで名付けるとすると「ひき肉を丸めて焼いたん」。

FRANSKAとあったのでフランス風ということだと思うのですが「おフランス」にこんなのあるんでしょうか?

まさに焼いただけ。

それをそれぞれのソースで味わってくださいという趣向だとおもうのですが、

やはりベースのものや、そのソースにその素材感や何か引き立てるような工夫があったほうがいいのでは?と浅はかにも感じました。




 




 

ホテル併設のテイクアウトのタイ料理屋のタイカレーテイクアウトバーション。

っていうかテイクアウトしてるし、わたしの部屋には皿もないんですが?

この縦長のカップラーメン風の容器にその辛いカレーを飲み干せとでもいうんでしょうか?




 




 

これはまずいものではないのですが、コペンハーゲンキャストラップ空港内、スターバックスコーヒー。

めちゃでかいマグカップ。いくらコーヒー好きの私でもすべて飲めませんでした。




 




 

コペンハーゲンにも春が近づきつつあります。

こんな感じで買付は進みました。

家具の到着は4月の中ぐらい。カタログは頑張って3月末までには仕上げます。(たぶん)。。。。