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2011年03月05日

北欧陶芸 1

   今さらありがちな、フリーベリ(BERNDT FRIBERG)の作品、背の順並べ!
私の買い付けは、店にある色目や形を考え、どんなものを買い付けたら展示がバランスよくなるだろうなんて、
一切考えませんから色も形もバラバラ(笑)。。
とくにあまり現地でも手に取られない後期の辰砂・天目風の釉薬の物もその変化が好きで買い付けます。
フリーベリは父親も轆轤師だった事もあり、13歳から轆轤に向かっています。少年工のように。。。
高台から伸びる美しい造形は、年少からの経験と技術によりストイックで鋭くとがれたような緊張感を感じさせます。
ルーシーリーのどこか柔らかな造形が女性的とすると、正に男性的。
身長2メーターの大男と聞きます。その彼から作りだされた「指に乗るような芸術品」も見ごたえありますね。

 また、ディレクターとしてスタジオピースを作り続けたスティグ・リンドベリ(STIG LINDBERG)は、これまたフリーベリとは対照的な物作りと造形。
近未来のアイディアと想像力を陶芸の世界に。
脱サラの私がいうのもなんですが、日本の古い重鎮が作る作品は解らないのに、こちらは「すっ」と心に入ってきます。
京都での商売柄、北欧陶器を見た方々から「高台がなってない」的な言われ方を良くされますが、
豊かで素直な感性を持った私より若い子たちが素直にカッコよいと思う陶芸。
まだまだこれらの陶器も50年くらいしかたっていない作品たちですが、
今後20年・30年と経ち、私たちももっと歳を重ね、いまの若い子たちも歳を重ね、
そこで評価されるのが何かと考えても(別に評価どうのは関係ありませんが)、変な呪縛に絡まれていない北欧ミッドセンチュリー陶芸作家たちの自由な作品たちの魅力は私を虜にし続けると思います(笑)。