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2010年01月30日

奈良 紀寺借家 なおし展

    買い付け報告の途中ですが催事のお知らせ。
といっても場所は「奈良」。
「紀寺借家 なおし展」
2月11日から14日まで。
古い借家を改装しいまの人の暮らしを表現。また、近隣の同じく古い借家にインスタレーション。「時代を超えた豊かさの意味を問う」企画です。
詳しくは
"こちら"まで。

当方も京都にある借家住まいですが、夏は暑い!2階は蒸し風呂のよう!
逆に今の時期、寒い季節になると、どこから来るのか?床下か?窓の隙間か?いや、押し入れの中からか!暖房をかけてもどこからか冷たい風が。
3歳になる息子が足にかさぶたのようなものを作っていたので、定期健診に病院に行ったついでに見てもらうとなんと「霜焼け!」(笑)病院の先生も今時珍しいと苦笑いです!
たまに近くに住む親戚のマンションのお宅に伺い息子たちを遊ばせると、うちの子供たちだけがほっぺを真っ赤にして、「おまえらどっから来たん?」と突っ込みたくなる程。

はっきり言わせてもらいますが、古い家は「やはり住みにくい!」(笑)
ただ、なんでしょうか?この離れがたい感覚、この満足感。

 コラムにも何度か書いていますが、京都では周りにある古い町屋がどんどんつぶれています。町屋保存といっても、いわゆる良い町屋には私ら平民には手の届く値段でもなければ、家賃でもないので縁も無い。リフォームを頼むにしても素人相手に法外な値段を見積もる業者。結局は外資の手によってこぎれいな店になったり、レストランになるだけです。地の人が手がけることは稀です。
古く借り手の無い家は持ち主にとっては管理が大変でしょう。いっそのこと取り壊し駐車場にした方が断然よいに決まっています。その現状を私の方な外者で持たざる者が遠巻きに批判めいたことを言ってもまったく意味がありませんが、今回のこの企画には「持ち主」であり、建築家である主催者の方が一枚も2まいも噛んでいるのと、いつも素晴らしい室礼をされる方が企画されたものですので、どう料理されたのか。

「時代を超えた豊かさを問う」。。。。非常に興味深いです。

京都からは少し遠いのですが、私も何とか時間を取って見せていただきたいものです。

2010年01月28日

買い付け報告(スウェーデン編)

 

ストックホルムには金曜日に入り、日曜日にはコペンハーゲンに移動するという超タイト(むちゃくちゃ)スケジュール。今回もいつも行くディーラーを回り、その上に土曜日に開かれるという郊外のマーケットに行くとすれば商品を集めるのは問題ないという勝手な思い込み。もちろんパッキング込みの日にちです。(笑)ヘルシンキでもそうだったのですが、この時期毎日曇りもしくは小雨。。。。

 雨だからと言って、買い付けに影響するものではありませんが、いつも電車と歩きでのモノ集めですから、スケジュールに少し余裕がなく焦ります。また今回などは、ホテルの受付の子と北欧の古いもの売っている店をやっているんだ。なんて話をすると、「実は私も好きで良くおばあちゃんと探しに行くのよ。」なんて、郊外にある大きなセカンドハンドショップを教えてくれたりするともう大変!ただ、教えてくれるのはいいのですが、見た目とてもアバウトな地図と説明で心もとないのが心配です。現地に行けばなんとかなるだろうと思って行ったのが間違え。早速、少し迷った挙句まったくありそうもない雰囲気を感じたので、ここは時間を大切に。奥の手を出します。   
    「おばちゃんに聞く」作戦。まず、気のよさそうな50-70代くらいのおばちゃんに声をかけ、少しの情報を与えます。(今回の場合はこのあたりにある大きなセカンドハンドショップ)おばちゃんは少し考えると、「よー!」と。
「ここからさらに電車に乗ってすぐよ。」という的確なアドバイスのもと、無事、その後はスムーズに到着。
皆さんも迷ったら試してみては?きっと良い出会いと、思いもよらない情報がてにはいるかも!
というのも、私がその恩恵にとてもあやかっている一人ですから!勝手な推測ですが、上記の条件を満たしたおばちゃんの8割はアンティーク好きなんですよ(笑)。
 土曜には郊外のマーケットに行ってきました。金曜日に色々回ったディーラーはみな、「そのマーケットはガラクタばっかりやで。」というので期待はしてなかったのですが、なんと!ヘルシンキでもそうは見ることのない、カイフランクのカルティオグラス。未使用品・オリジナルボックス入りを見つけてしまいました! 
     念のため内容もチェックしましたが、美しいルビーも入っているではないですか!(残念ながらグリーンに小さなかけが。。。)期待薄だったので30分ほど遅れて会場入りしたのが悔やまれます!まあ、グラスセットだけでも大満足でしたが、結局、最終的には両手いっぱいの収穫でしたよ!

2010年01月26日

買い付け報告(フィンランド編)タピオウィルカラ木製彫刻展への道

年末から新店の準備で大忙し。
コラムも未だフィンランド買い付け途中でした。急いでコラムでも日本に帰りたいと思います(笑)。

 

   以前のようにものがまだまだあった時期には10ケース弱の箱を日本に送っていたので、タクシーで郵便局まで出向くことも多かったですが、今ではものが少なく、単価も上がっているため、なかなか決まった資金でそこまで集められません。 3-4ケースくらいだったらトラムで十分。もちろん3-40キロくらいありますから持ち上げるには無理があります。旧式のトラムを見送り、新型のトラムを待ちます。日ごろ普通に使っていますが、いざ、新型を待つとなるとなかなか来ないもの。ただ、バリアフリーの乗り口は本当に助かります!
  無事荷物を送り出した後は早速待望の美術館へ!ヘルシンキから車で15分くらい、EMMA美術館。もともと工場だった建物をリノベーションして出来上がった美術館。クールなインダストリアルデザイン系の建物ですが、とても古い建物とは思えないものでした。 
    とにかく目新しい箱モノを、しかも人の金を使って一から作ってしまうどこかの国の考え方とは根本から違いますね(笑)。中で働く職員の人が風邪をひいたらしく、ミュージアムショップと入口のチケット売り場を一人の人で賄っていて、誰も並んでないのにチケットを買うまでに10分ほど待たされました(笑)が、それも入口の階段を上がった瞬間吹っ飛びました。
 展示場に入るといきなりあの10メーターほどのスペシャルピース「ultima thule」が!(コップじゃないよ)
あるお客さんの表現を借りれば、「このオブジェの前で一カ月は白ご飯が食べれる」代物ですよ!その素晴らしい構造物を「まさに」間近に見れますし、ちらっと裏側を見ることも可能です。
 
    採算度外視のただ美しいものを作りたいという欲求だけのために作られた木製彫刻シリーズが当時はたしてどれだけ・どんな種類作られたのかははっきりとはしませんが、今回のこの場に展示されていた数と種類を見れば、それが容易にほぼすべてに近いと分かるはず。多くはウィルカラ・ブルック財団か企業の所有のもので、貴重で壊れやすいこれらを国外に出すことはほぼ難しいのではと思います。
 それこそお宝尽くめ! 
     これなどは序の口です。
  展示も見る人のマナー任せ。ある意味危険な展示。そのオブジェたちの隅から隅まで見れる事も魅力ですし、今回の目的だと思いますが、当時のビデオや家族の写真など、かなりタピオウィルカラのパーソナルな面にもクローズアップされているこの展示は、この期間中行く機会のある北欧好きな方は、ぜひ!お勧めです。(写真はタピオ・ウィルカラとその奥さまルート・ブルックさんです。良い写真です。) 

またこの美術館の常設展示も素晴らしく、私などの美術を知らない輩でも飽きさせることなく楽しめますし家族で来ても一日楽しめそうな美術館です。子供が見たら「芸術って楽しんだな」と思わせる良い美術館だと思いました。建物の件で前述したように色々な意味で関係者は学ぶべきだと思いました。(見る人たちも学ばなくてはいけませんね)

2010年01月05日

新店オープン





 

 新年明けましておめでとうございます。年末から大急ぎで用意してきた新店「麩屋町店」も無事本日1月5日開店できました。二条店が開店した当日は夕方日が落ちてくると店の中まで暗くなってしまうという、あまりにも準備不足の開店よりは「まだまし」な開店です。
 写真達は去年、12月29日に商品を納入した直後のものです。トラック一台を満タンにすれば商品量は十分だろうという予想は大間違い。業者の方に新たにトラックもう一台手配していただき、結局2トントラック(ロング)2台分満タンに詰めても足りないくらいの商品を店に用意しました。

 
 

 コンクリート打ちっぱなし風の店内ですが、本日のオープンに向けて絨毯を用意しておりました。もちろんクールなコンクリート打ちっぱなしにモダンデザインを飾るのもよいですが、デンマーク本国でも組み合わせとして多用される絨毯を加えると、本当に「花」を添えたような感じですこし冷たい感じが、一気に和らぎます。週末位までにはもう少し整理した形で営業でいていると思いますので、また、皆様、お時間ありましたらぜひお立ち寄りください。


実家の父親に言われて気がついたのですが、新店の住所もまだお知らせしていませんでした。

B-GeneRATEd麩屋町店

京都市中京区白壁町442番地 FSSビル2階奥

時間:13-20:00・定休日:水曜日

電話番号はまだ決まっていません。決まり次第、またお知らせします。

いつもこんな感じで申し訳ございません。

今年もスタッフ一同がんばってまいりますので、よろしくお願いいたします