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2006年06月26日

//買い付け報告(ストックホルム編)//2006,6,26

うーむ。あっという間に6月も末。
このいまいましい梅雨の季節が明ければ、また地獄のような京都の夏がやってきます。
この買い付けの時にはまだ風が肌寒かったですし、まだワールドカップも始まっていなく、「日本チームの決勝トーナメント進出は一勝一分け1敗もしくは2分けで問題ないだろう!」との希望的観測のもと、
予想していたものです。
この後に向かうデンマークへの電車の中で偶然隣り合わせたオーストラリア人の希望的観測よりもはるかに私の予想の方が単に日本のマスコミに踊らされていたと、今、思い知らされている次第です。

写真は以前も紹介しましたが、ストックホルムの地下鉄プラットホームまではかなり深くまでエスカレーターで降りていきます。
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特にブルーラインの地下鉄に良く見られるこの扉。
核シェルターへの入り口です。
地下鉄の駅に何箇所か設けられているようで、かなりの人数を何ヶ月か収容できる食料と水なども用意しているようです。
近世、中立国として独自の信念と政策で画期的な社会を築いたスウェーデン。
それに対し、唯一の被爆国である日本。しかも怪しげな隣国の存在。。。。
今回お世話になったストックホルム在住の方の「日本の危機意識の低さ」という言葉に、人事ではない危機感を感じます。

たまに耳をすますと、この扉の奥からなにやら怪しげな音楽が聞こえてくる事が有る様ですよ。若いバンドに核シェルターをスタジオ代りに貸し出すそうです!
大人たちのこの寛容さも、素晴らしいですね。
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小さい時から釣りが大好きでもう30年近く経ちます。私ら小さい時はスウェーデンのABUといったらそれこそ手の届かない憧れのリールでした。

ふと、釣り具屋サンに入ってみると、主人の誇らしげな写真と共に、ABUの、しかも、クローズドフェイスリール(この響きが懐かしい(涙))のコレクションが並んでました。

思わず、写真一枚!

知らない人には何のことか解らないでしょうね、
スイマセン。。。。。。

しかも、何個か古いスピニングリールを仕入れてしまいました。なんか危ない傾向です。。。。。。
しばらくしたら、ビージェネが北欧アンティーク釣具屋になってたりして。。。。
カリカリカリカリカリ。。。と懐かしい響きが店中に響いて、店主がニヤついてるかもしれません。(笑)

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今回街を歩いていると面白い施設を見つけました。

地下鉄、HORNSTULL駅から近い川縁にあるマーケットです。

基本的には若いアーティストや、若い子が海外から仕入れてきた物を売ったりするスペースを共有している感じの施設。

中には日本人?らしき人が、着物や小物を売っている姿もありました。彼女の着物の着方などそれこそ日本の恥をさらしているようなサイテーな着こなしでしたけど。

ただ、内装やその他共有スペースなどに、センスのない役人や地元の人たちの匂いやしがらみが感じられないとても惹かれる施設で、共感できました。
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DJブース!

いかにも、素人が作りましたっ!
て感じでいいです!

お兄さんの一生懸命選曲する姿もいいです!
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川べりには自由に休憩してもいい椅子たちが。

思わず買い付けしたくなるほど可愛い家具達!
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内装はコンクリート打ちっぱなしベース。

照明も間接照明主体の薄暗い感じが怪しげな雰囲気をかもし出さないところがいいですね。

みんな、コーヒーやら食事をしながらとてもくつろいだ雰囲気でした。

ペンダント照明が綺麗です!

これも出来る事なら買いたかった。。(涙)。。。
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さらに驚かせてもらったのが、
子供たちが遊ぶスペースがあること!
DJブースやら、商品の品揃えやら若い子達向けかと思いきや、こういうところもしっかり揃えてくる。
でも良く考えれば、ガキ(少年たち)相手の施設でもないし、それ相応の世代を考えればべつに子供が入る事が特別でないですね。
むしろ北欧スウェーデンでは普通なのかも。

私らの場合は、どうでしょう。
若い頃はそれこそ街の繁華街に繰り出しますが、子供が出来たとたん、量販店主催の巨大ショッピングモールか、デパートの屋上でしょうか?

最初に感じたここの施設の雰囲気は自分たちが自分たちに為に自分たちのやり方で自分たちの楽しい事を実現しているからではないのでしょうか?

ーーストックホルム編終りーー
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2006年06月09日

//買い付け報告(ヘルシンキ編)//2006,6,9

買い付けから帰ってきました。出発前には梅雨の走りのような天気が続きじめじめしていた中、まだ薄ら寒そうな北欧に行ってきました。
ワールドカップも控えていると言う事もあり、面倒な事に巻き込まれない前にさっさと日本に戻ってこようと今回も2週間で三カ国というスケジュールで出発です。
この時期の北欧は風がとても強く、そのためとても変わりやすい天気でした。
ヘルシンキ到着直後は大雨状態。ただ飛行機を降りて市内行きのバスに乗り込み市内につくともう雨は止んでいます。次の日には写真のような快晴。
北欧ならではの空の青さと新緑の緑のコントラストが、それこそ絵に描いたようなに美しい季節です。
風がまだ少し肌寒いですが、とてもドライな風はとても心地よい良い季節です。
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現在、ヘルシンキ市内のデザインミュージアムでは、イッタラ125周年の記念展示が行われています。それこそお宝が山のよう。このところ個人的にもヘルシンキディーラーとの出会いからフィンランドのアートグラスにはかなりの興味ありですし、数も見てきますが、この展示の内容はそれこそ見たことの無いものもかなり多く、同時に作品の作成風景の上映もしているのでとても参考になりました。現在、その価値観からフィンランドのアートグラスたちの値段はさらに高騰しています。それこそ何百ユーロから何千ユーロの世界になってしまっているので、バイヤーとしてもなかなか手の届かない世界になってしまっています。今年の9月10日までのようです。中にいる人たちに色々な質問をしてみましたが正直何も知らないバイトのような人たちなのでがっかりしましたが、展示品は凄いです!写真でお見せできないのが残念です。今回の収穫品達はOTHERのページにてご紹介いたしますが、かなりの収穫ありです。一同にそろえると見ごたえありだと思います。ビージェネではヌータヤルヴィ・リーヒマキもあわせるという裏技でデザインミュージアムに対抗(?!)しようかと思っています。
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今回も飽きずにフィンランド料理に挑戦です。今回のターゲットは、トラム8番線のMECHELININKATUとHIETANIEMENKATUが交差する辺りにある"PERHO" (パルホ)というレストラン。
ここは料理専門学校が運営しているお店。なので料理人も高校生。料理を運んでくれるのももちろんばりばりの(?)女子高生(!)です。
大体日本で言う中学校卒業後3年ほどこの学校で勉強し巣立っていくようです。今回私のテーブルを担当してくれた子も、この6月で卒業が決定。結構色々話したので写真一枚いいですか?と聞いたら、写真はNGでした。シャイなところもとても好感が持てますね。
学生の料理なのでもちろん価格もお安め。10-20%くらい安くつきます。そのかわりサービスもシャイなところと、少し気の利かないところはご愛嬌。
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店内はモダンな雰囲気で、ヤコブセンのブラックセブンで統一されています。
入り口付近には、カウンター席も置かれているようで、地元の酒飲みが少し雰囲気を壊すよう感じで入ってきたりするので奥側の窓際が感じがいいかも。
メニューには英語表示があるのでご安心。
ただ、どれがティピカルなフィンランド料理なのかは解らないので聞いてみると、今回も魚料理を勧めれらてしまいました。
進められるがまま、魚料理を注文し、前菜にはこの5-6月が旬だという白アスパラガスとオランダソース添えを注文。
もちろんワインと一緒に。
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ホワイトアスパラのオランダソース添えです。
日本では余り機会の無い素材だったので注文してみましたが、口に入れた瞬間に素材自身の甘味を感じるのですが、その後、芯の辺りにたまっていた水があふれ出てきて何かとても水っぽく感じられました。
オランダソースとはマヨネーズとチーズを掛け合わせたようなソースでした。
素材本来の味とソースはマッチングするのですが、いかんせん口の中でアスパラからあふれ出てくる水によって全体的に味が薄く味気ないものになってしまうのが残念でした。
その後ストックホルムの市場で買い求めたホワイトアスパラを宿泊先で湯がいたところ、正直、今回レストランで食べた物は少しゆですぎていた感がありました。
うーム、、、ワインのチョイスも悪かった。白にすればよかったです。
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またしても出てきました!フィンランド名物、パサパサなパン。

以前の事もありまさかと思いましたが、これがやはりフィンランドのパンなんですね。

相変わらず、口当たりも悪く日本でも御飯党の私としては余りいただけるものではないですね。
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アスパラの茹で具合をああだこうだ考えたり、フィンランドのパンに妙に慣れてきた自分の味覚などを考えていると、メインが運ばれてきました。色々考えていたせいもあり、写真をとる前に少しナイフを入れてしまいました。見栄え悪くてスミマセン。。。今回のチョイスはパイク・パーチのフライにロブスターソースです。パイクパーチとはカワマスだと思います。マスと言ってもサケマス科の魚ではなく、どちらかというとブラックバスみたいなスズキ科のものだと思います。皮の部分の模様から大体想像つきます。白身魚で魚単体で口にするとやはり淡水魚特有の臭みがあります。ソースと一緒に食べて、まあまあというところでしょうか。かすかにソースに海老らしき風味が漂います。やはり、もっとよいレストランに行かなくては、感動する料理は出てこないのでしょうか?グラスワイン5ユーロ、アスパラガス8ユーロ、魚料理16ユーロ、合計で29ユーロ。大体4500円弱というところ。実はグラスワインをもう一杯頼んでいてそれが多分計算されていなかったと思います。それもサービスのうちでしょうかね(笑)。 (フィンランド編終)
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